数字だけではわからないこと その2

前回、リビングダイニングは、

数字上同じ広さだったとしても

仕上げや間取りによって

感じ方が大きく違ってくる

ということをお伝えしましたが、

断熱性能もまた、数字だけで

判断しがたいものの1つです。

 

というのも、

性能を表す数値は、

そこまで良くないものが、

実は体感的にはかなり良い場合もあるし、

逆に性能を表す数値は良いのに、

体感的には全然良くない

場合もあるからです。

 

具体的には、

発泡系(吹き付け)の断熱材が前者で、

高性能グラスウールが後者、

といったところでしょうか。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

しかも、困ったことに、

後者の高性能グラスウールは、

数値的が良いだけじゃなく、

コストも安いという特徴も持っています。

 

それゆえ、

コストと性能の話だけを聞いただけで、

実際の住まいを体感していない人は、

「じゃあ、こっちでお願いします!」

ってなっちゃう、というわけですね。

 

まー、ここは

北海道や東北じゃないんで、

高性能グラスウールでも

全然問題ないっちゃあ、

ないんですけどね。

 

とはいえ、

これまで建てたお施主さんの住まいや

建築現場を数多く見てきた僕としては、

体感が驚くほど違うのを知っているし、

なにより現場で働く

職人さんたちから聞く感想が違うので、

”数字よりも体感が大事”

ということを何とか伝えたい

と思っている所存です。

 

いざ、住みだすと

夏の暑さの感じ方も違えば、

冷暖房の効きの良さや速さも違うし、

冷暖房効果の持続性も

全く違いますからね。

 

また、多くの方が

2階建ての家を建てますが、

これも快適性を損なう原因の1つなので、

建てることが出来るなら

平屋に出来ないかを、

まずは優先して考えるべきです。

 

理由は、階段があることによって、

空気の流れが分断され、

上下階で温度差が

生まれやすくなるからです。

 

つまり、移動するたびに

温度差を感じることになり、

あまり家が快適じゃなくなってしまう

というわけですね。

体感上良くない断熱材だとしたら

なおのこと、この不快さを

感じることになりますしね。

 

そして、それを解決するために、

空気が全ての部屋に回る

空調システムを設置するようになり、

結局、数百万円ものコストが

のしかかってくることになります。

もちろん、断熱材の差額なんて

全く比べ物になりません。

 

そんなんこんなで、

出来れば平屋を建て、

体感上良い断熱材を使うことを

オススメしているというわけですね。

 

平屋だと

屋根から入ってくる熱が多くなる分、

使う断熱材によって

さらに違いが出やすくなりますからね。

 

✔︎耐震等級3<平屋

 

そして、数字だけでは

なんとも判断しきれないものがもう1つ。

「耐震等級」です。

 

もちろん、確認申請が通る基準となる

耐震等級1よりも耐震等級3にした方が

頑丈であることは

日を見るより明らかなことです。

 

ですが、ただそうしただけで

良いのかというと、

決してそうではありません。

 

例えば、耐震等級3をとった

家に囲まれていない土地に

ポツンと建つ2階建ての家と、

耐震等級3はとってないけど

ぐるりと家に囲まれた土地に建つ平屋では、

必ずしも前者の方が

耐震性や耐久性が高いとは言い切れません。

 

理由は、ポツンと建つ家は

台風の時などの強風を

まともに受けるのに対し、

周囲に家がある平屋は、

強風をまともに受けないのに加え、

そのそも風を受ける面も

2階建てよりも少ないからです。

 

また、平屋は上からの荷重も少なく

足腰もしっかりしていますしね。

 

そんなこんなで、

耐震的な理由からも、

出来れば平屋を建てることを

オススメしているというわけです。

 

そらもちろん、平屋にしつつ

耐震等級3をとった方が、

なお安心だとは思いますが、

そうするにしても20万円ほど

コストが余分にかかるので、

その判断はお任せしているんですけどね。

 

どんな家でもほぼ確実に

耐震等級3がとれますからね。

 

ということで、

断熱にせよ耐震にせよ、

数字で表すことが

当たり前になっていて

それももちろん大事なことですが、

「それだけでもないんだよ」ってことも

知っておいていただければと思います。

 

以上、現場からお伝えしました!

それでは、、、

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。