設計の考え方と土地を見る視点 その2

 

この写真の土地は、

弊社のすぐ近くにある

間口約16.10m×奥行き約20.30mの

きれいな形をした約98.5坪の

南向きの土地(分譲地の一画)ですが、

仮にあなたがこの土地に家を建てるとしたら、

どのような家をご想像されますか?

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

さて、今回も前回に引き続き

実在する土地を例に挙げつつ、

設計や土地の考え方について

お伝えしていきたいと思います。

 

前回は北向きで50坪をやや切る

土地だったのに対し、

今回は南向きで100坪近くある

いわば前回と正反対のような土地について

お伝えしていくので、

「南向きの土地がいい!」とか

「広い土地がいい!」とお考えの方は、

ぜひ最後までご覧いただけたらと思います。

 

✔️この土地でやってはいけない2つのこと

 

まずこの土地でやってはいけないのが

「こんな広い土地なのに2階建てを建てる」

ということです。

 

平屋を建てたとしても

莫大な余白が出来てしまうのに、

2階建てなんて建ててしまった時には、

さらに敷地に余白が出来てしまう

だけですからね。

 

仮に1階が20坪の家を建てるとなれば、

余白が78.5坪も出来るのですが、

そのうちどうしても必要なのが、

家の周りの通路分として約10坪、

3台分の駐車場として13.5坪だけだとしたら、

(駐車場は1台4.5坪(2.5m×6m))

残りの約55坪はなくても良い

と言っても過言じゃありませんからね。

 

であれば、平屋にすることで

敷地の無駄な余白を少なくし、

外構工事にかかる負担を

少しでも減らした方が経済的にも

そして維持管理の手間的にも

絶対にいいですよね?

 

もっとも、少なくすると言っても、

そもそも土地が広すぎるので

限界はありますが。。。

 

ゆえ、個人的には、

その地域ならではの

特別な事情でもない限りは

(その広さの土地しか売っていない)

こんな広すぎる土地は

買わない方がいいと思っています。

 

具体的には、

平屋を建てるにしても最大60坪、

2階建てにしたいなら最大45坪もあれば

充分といったところでしょうか。

 

土地が小さくなれば、

外構工事面積が小さくなる分、

外構費用は安くなるし、

庭の維持管理も楽になるし、

そもそも土地の価格も抑えられるし、

固定資産税だって安くなりますしね。

 

✔️南向きの土地の欠点

 

2つ目のやってはいけないことは、

南向きならではのことですが、

「日当たりが良いからといって

南向きの部屋に拘らない」

ということです。

 

というのも、写真だけでは

読み取りにくいのですが、

この土地は分譲地の一画であり

奥に何軒か家が建つことになるため、

常時、家の前の道を奥の家の方が

通ることになるからです。

 

つまり、南向きの部屋をつくり

南向きの窓をつくったとしても、

見られている感が否めないことから

カーテンが開けられない家になり、

思っていたような明るさや開放感を

感じにくくなってしまう可能性が高い

というわけですね。

 

また、敷地も広いことから

大きなウッドデッキを

南につくることも出来ますが、

それもプライバシーが担保されていなければ、

リラックスして使いにくいため、

ほとんど使わない

ただの飾りになってしまう可能性だって

充分考えられます。

 

ゆえ、実際暮らし出した時、

どうなるのかまで想像しながら

間取りを考えるように

しなければいけないんですよね。

 

もっとも、この土地の場合

敷地が広いことから、

部屋やデッキや庭のプライバシーを

ガッチリ確保出来そうな

要塞みたいな塀をつくることも出来ますが、

そんなのをつくろうものなら、

それだけで200万円以上かかってしまうので、

これはこれで、

全く現実的な話じゃありませんしね。

 

そんなこんなで

この土地で家を建てる場合、

庭にまでたっぷりと

予算がかけられるとしたら、

具体的には外構工事費用に

500万円ほどかけられるなら

全開南向きプランで考えても良いですが、

出来るだけ予算を抑えながら

家を建てたいとお考えだとしたら、

「南向きの部屋に拘らない」

ようにしていただけたらと思います。

 

光には

「直射光」と「天空光」の2種類があり、

この2つの光を部屋の用途に応じて

上手く使い分けることが

明るく開放的な家をつくる上で

最も大切なことなので、

ぜひ覚えておいてくださいね!

 

それでは、、、

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。