歯止めが効かないインフレを
早急に抑えるために、
とんでもないスピードで利上げを実行し
金融引き締めを実行しているアメリカは、
ついに住宅ローン金利が
リーマンショック以来最高となる
5.78%に到達したと
日経ニュースで報じられていました。
結果、バブル的に家を買う人が
急増した昨年とは裏腹に、
家を買える人が激減し
急速に住宅市場が冷え込んでいっている
ようなのですが、
さて、アメリカほどではないにせよ
物価上昇が止まらないここ日本は、
今後どのような流れになるのでしょうか。
おはようございます。
SIMPLE Inc.高根です。
というわけで今回は、
これから家を建てる方に
住宅ローンの選び方について
お伝えしていきたいと思います。
あくまで現状の世界情勢を踏まえた上での
個人的な予測と見解であり、
そうなるかどうかは分からないので、
一つの意見として
頭の片隅に置いていただければと思います。
✔️世界に逆行する日本
冒頭でもお伝えしたように
急ピッチで利上げを進めつつ
金融引き締めを実行している
アメリカとは裏腹に、
日本は金融緩和政策を継続し、
金利が上がらないように
日銀が金利をコントロールしているため、
現状はほぼ金利が上がっていません。
しかし、アメリカが利上げをすれば、
したくなくても新興国は
利上げをせざるを得なくなるし、
ヨーロッパの中央銀行も、
加速するインフレを止めるために
どんどん利上げしていきそうだし、
日本同様にマイナス金利を
適用してきたスイスも
ついに大幅な利上げを発表した
現状の世界情勢を鑑みる限り、
おそらく今後日本にも
利上げの圧力がかかってくる
と考えておいた方がいいんじゃないかと
いうのが個人的な予測です。
たとえ、利上げという選択が
正しい選択ではなかったとしてもです。
ゆえ、個人的には、
これから家を建てようとお考えの方は、
「全期間固定金利」を選んでおいた方が
いいんじゃないかと思っている次第です。
理由は、利上げをする可能性が高まれば、
変動金利よりも固定金利の方が
先に金利が上がることになるから。
つまり、金利が上がりだしてから
固定金利に切り替えたのでは、
時すでに遅しだからですね。
そして、当たり前の話ですが、
少しでも金利が低いうちに
金利を固定しておいた方が、
利息の支払いが少なく済むからです。
とりわけ、積立投資に後ろ向きな人は、
つまり「貯金=銀行」という
手堅い手段を重んじる方に至っては、
この選択一つで老後資金が
大きく変わることになるからですね。
✔️全期間固定金利の注意点
とはいえ、全期間固定金利は
変動金利に比べて金利が高い分、
同じ返済額で試算する場合、
借り入れ可能額が減ってしまうので、
自ずと家づくりの予算も減ってしまいます。
例えば、
毎月の返済額を8万円に設定した場合、
変動金利だと借り入れ可能額は
3029万円ですが(金利0.6%で試算)、
固定金利を選択すると
借り入れ可能額は
2655万円まで減ってしまうため、
(金利1.4%で試算)
単純に374万円家づくりにかける予算を
減らさなければいけなくなります。
かつ、全期間固定金利を選ぶ場合、
融資手数料という銀行に支払う経費が
余分にかかってしまうため、
さらに26.55万円〜53.1万円
家や土地にかけられる予算が
減ってしまうことになります。
ゆえ、その目減りした分、
家や土地にかける予算を落とすか、
あるいは貯金や親からの資金援助で
まかなわなければいけません。
また、家を建てるにあたって
全く自己資金がない人に至っては、
返済額を上げるという選択肢は
かなりキツイと思うので、
実家に土地があるのであれば、
絶対にそこに家を建てた方がいいと思います。
かつ、返済年数を40年にし、
毎月の返済負担を落としつつ、
その浮いた資金を
「つみたてNISA」を利用しつつ
積み立てしていくことをオススメします。
というわけで、
たとえ景気が良くなってなかったとしても、
近い将来、けっこう高い可能性で
日本も金利が上がるような気がするので、
それも踏まえた上で、
住宅ローン選びと家づくりの計画を
していただけたらと思います。
それでは、、、