銀行の方とお話した感じだと、
全期間固定の住宅ローン金利は
当初10年間だけ固定の住宅ローンの
約2倍のようなのですが、
個人的には、
それでも金利が高い全期間固定を
選んだ方がいいと思っています。
っていうか、よほど10年固定を
選んでもいい条件が揃ってない限り、
こちらからオススメすることはありません。
たとえ、日本人の80%以上の方が
10年固定を含め、
変動金利を選んでいるとしてもです。
おはようございます。
SIMPLE Inc.高根です。
理由は3つ。
1つは10年固定だと
固定期間が終わる10年後に
借り換えも視野に入れつつ
銀行と金利交渉をしなければならず、
多くの方にとってこれは
非常に面倒なことだからです。
時間も結構取られますしね。
2つ目は、
仮に市場の金利が
上がってしまっていた場合、
大なり小なり返済負担が大きくなり
家計のバランスが崩れてしまう
ことになるからです。
なんせ10年後は
子供たちも成長していて、
学費はもちろん生活費だって
より多く必要になるのは間違いない上、
新築と同時に買いそろえた家電たちが
一気に壊れだすタイミングなので、
これに加えて返済額まで
上がってしまうとしたら、
口座からどんどん減っていくお金に
ただただ不安を感じながら
暮らすしかありませんからね。
最後に3つ目。
これは1つ目とも関係があるのですが、
10年後の金利上昇リスクを
借り換えありきで
回避しようとお考えだとしたら、
健康であることが条件になるからです。
つまり住宅ローンの金利の中には、
債務者の死亡リスクに備えた
団体信用生命保険という
保険料が含まれているのですが、
健康状態によっては
この保険に入ることが出来ない
場合も出てくるかもしれない
ということですね。
まだまだ今は若いとしても
40代に突入したら、
なんやかんやと健康診断で
不備が発覚していきますからね。
以上のような理由から、
安易に金利が安いからという理由だけで
住宅ローンを選ぶべきではないと
思っている次第であります。
つまり、固定一択で考えた方がいい
というわけですね。
固定にしたら、
交渉も借り換えもしなくていいので
煩わしいことに
時間と手間を取られることもなければ、
健康状態を過度に心配することもないし、
出費が突然増えたことによって
あたふたすることもありませんからね。
ただし、10年固定に比べて
金利が高いのは紛れもない事実なので、
その高い金利以上に
お金が増える対策をしていただくことが
大前提にはなってきますけどね。
つまり「つみたてNISA」の枠を
最大限に活用しつつ、
長期積立投資をしていただく
ということですね。
ゆえ、家に予算を使い過ぎて
長期積立投資に回すお金がない・・
なんていう最悪な状況にならないように、
地に足のついた
現実的な資金計画を立てることが
とっても大事な要素となってきます。
おそらく長期積立投資という
選択を知った上で
家づくりをした人とそうじゃない人とでは、
想像している以上に
歴然とした差が生まれるのは
間違いないと思います。
確かに、長期積立投資を知らず
銀行への貯金と保険に頼って
今後暮らしていったとしても、
破産をしたり家を手放すという状態に
陥ることはごく稀かと思います。
しかし、ギリギリに近い状態で
暮らしていっていることもまた
当たらずともそう遠からずだと思うので、
きっと金銭的にも気持ち的にも
全くゆとりがないのではないでしょうか。
一方で、思い切って
長期積立投資に踏み切った人は、
目に見えてどんどん増えていく資産を
確認しながら暮らしていけるので、
きっと気持ち的に大きなゆとりを
持つことが出来ると思います。
かつ、住宅ローンが終わるタイミングで
手元にある資金に数千万単位で
差が生まれていることと思います。
というわけなので、
家を建てる時には、
短期的な視点に囚われ過ぎず、
長期的な視点を持って
全般的に計画を立てるようにしてください。
それでは、、、