平屋の現実 その2

平屋は2階建てに比べて

面積を小さくしやすいことから、

実質2階建てと同じぐらいか

あるいは安く建てることも出来るので、

「平屋の建築が可能な土地である場合

前向きに平屋を考えてください」

というお話を

前回させていただきました。

 

しかし、平屋には平屋なりの

懸念点がいくつかあり、

当然それらをクリアしないと

かえってあまり良くない家に

なりやすかったりするのも事実です。

 

というわけで今回は

「平屋の懸念点とその解決方法」

についてお伝えしていきたいと思います。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

平屋を建てるにあたり

懸念されることの一つが、

「家の中に光が届かない

暗いスペースが出来やすい」

ということです。

 

平屋の場合、

家の大きさによっては、

採光が確保出来る外周面に

接しないスペースが出来やすいからです。

 

ゆえ、暗いスペースを

つくらないようにするために、

外周面からの採光量を増やそうと

窓の数を増やしたり、

サイズを大きくしたりするんですが、

この作戦は新たな問題を引き起こします。

 

プライバシーと防犯の問題です。

窓を大きくすれば

外から家の中が丸見えになるからです。

 

結果、今度はそれを防御するために

カーテンやシャッターを全ての大きな窓に

設置することになるんですが、

これがまた家の中に

暗いスペースをつくってしまう

という問題を再び引き起こします。

 

カーテンをしていても

窓の近くは光が入ってくるので

それなりに明るいものの、

その光が奥の方まで

拡散していきにくいからです。

 

また、採光を確保するためには

隣に建つ建物から

充分な距離が必要となるのですが、

単純に2階建ての

倍近い建坪が必要な平屋だと

それなりに土地を広くしないと

それもなかなか実現出来ません。

 

ゆえ、20〜30坪ほど

土地を広く購入せざるを得なくなり、

土地代に数百万円余分にお金がかかり、

さらに外構工事費までも

数百万円余分にかかることになります。

 

外構工事費が余分にかかるのは、

単純に工事面積が増えてしまうだけじゃなく、

プライバシーと防犯問題を解決するための

工事もそれなりに必要となるからです。

 

まー要するに、

平屋は家の価格は上がらずとも、

土地と外構の価格が上がってしまうため

結局、予算が高くつきやすい

というわけですね。

 

✔️土地も外構も予算を上げない方法

 

この問題を解決するためには、

光の採り方を工夫するしかありません。

 

例えば、家の真ん中から光を採り、

真ん中から隅々まで拡散するように

間取りを設計すれば、

家の中に暗いスペースが

生まれることはありません。

 

外周から光を採れば、

それに伴って他人の視線まで

入ってきてしまうのに対し、

家の中に外をつくり

そこから光を採るようにすれば、

他人の視線は

完全にシャットアウト出来るため、

カーテンをする必要がなくなるからです。

 

そして、採光が安定すれば、

外周部からは光を採る必要がなくなるので、

風を抜く程度の小さな窓だけ設置すれば、

それだけで機能的にも事足ります。

 

結果、プライバシーや

防犯の問題も完全に解決出来ます。

 

また、家の真ん中から

光を採るということは

「=全ての方位で隣の建物から

充分な距離が確保出来る」

ということでもあるので、

敷地いっぱいに家を建てても

家の中が暗くなる心配もありません。

 

結果、土地を無駄に広く

買う必要もなくなるというわけです。

かつ、外構工事にも

余分なコストをかける必要もなくなる

というわけです。

 

いかがですか?

口頭だけの説明では

少し分かりにくいかもしれませんが、

なんとなくはご理解いただけたでしょうか。

 

もしこんなお家をご覧になりたいと

思っていただけたなら、

いつでもお家を見ていただけるので、

お気軽にご連絡いただけたらと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。