合理的に考える力を身につける

家づくりのコストを下げるための

一般的な手段は、

総二階建てにすることによって

家をローコスト化することなのですが、

この手法は、家を安く出来たとしても

土地にかかるコストと

外構にかかるコストを

ダブルで大幅に上げてしまうため、

家づくり全体のコストを落とすための

ベターな方法にはなり得ません。

 

他方、前回お伝えしたような

間取りのつくり方を知っていれば、

家のコストは上がってしまうものの、

土地にかかるコストと

外構にかかるコストを

ダブルで大幅に下げることが出来るため、

結果的に、家づくり全体の

コストを抑えることが出来ます。

住みやすさも格段にアップさせながら。

 

ゆえ、後者の選択肢を

これから家を建てる方には

知っておいてもらいたいのですが、

とはいえ、出来れば

家のコストも上げないようにしたいと

お考えになるが当たり前だと思うので、

ここからは家のコストを抑える方法について

お伝えしていきたいと思います。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

家のコストは、

使う材料や性能、面積や形など

様々な要素に左右されますが、

使う材料を妥協しても

そう大してコストは落ちないし、

性能に関しては

国が定める基準に従わないといけないため

上げることは出来ても

落とすことは出来ません。

 

これに対し、

面積に関しては

削ればそれ相応にコストも削れるし、

冷静に考えていくと

削ることが出来そうなスペースが

割とたくさんあるし、

それを削ったとて

住みやすさや使いやすさが

劣化する可能性もゼロに等しいため

家のコストを落とすにあたっては、

なくても問題がないスペースを

削ることが最良の手段だと考えています。

 

✔️合理的に考えていくことが大事

 

家の面積を削る上で大事なことが

合理的に考えていくことです。

面積を削れば

当然家が小さくなるのですが、

ここで邪魔になってくる感情が

「家は◯◯坪はなければ!」という

「なんとなくのイメージ」です。

 

これがある限りは

面積カットはかなり難しいのですが、

1つ1つ冷静に考えていく

合理的な思考が出来るようになると

案外なくても問題がないものが

けっこうたくさん出てきます。

 

まずは「廊下」。

ただ通るだけの廊下も

部屋や収納と同じように

コストがかかるわけですが、

そもそもこれが欲しいという方は

限りなく少ないのではないでしょうか。

 

廊下が出来れば、

廊下が空気の循環を遮断してしまうため

家全体に冷暖房が行き届きにくくなり、

温度差が生まれる原因となりますしね。

そもそも廊下のドアは

閉める習性が人にはありますからね。

 

「高断熱高気密化」している理由は、

家全体の温度差を限りなく

ゼロに等しくするためでもあるので、

その観点から考えても

現在の家づくりでは

いかに廊下を削ることが出来るが

家づくりの大きな鍵となります。

 

続いてが「階段」です。

もちろん、市内中心部のように

土地面積が40坪未満になれば、

必然的に上に階を

重ねていかざるを得ないのですが、

正味の話、ここ徳島では

ほとんどの方がこの対象にならない

のではないでしょうか。

 

つまり、ほとんどの方が

「平屋」を建てることが出来る

というわけですね。

 

そして、2階建てではなく

「平屋」にすることが出来れば、

実は「廊下」を限りなくゼロに

近づけやすくなるし、

上下階の温度差もなくせることから

家全体に冷暖房が行き届きやすくなり、

家の中の温度差を

より小さくすることが出来ます。

 

2階をなくすことが出来れば、

トイレの数も1つにすることが出来ますしね。

 

いかがでしたか?

反論がある方もいらっしゃると思いますが、

ここまでお伝えしたスペースは

別段なくても支障がない

のではないでしょうか。

 

そして、これらがなくなることによって

平屋が2階建てと変わらない価格で

建てられるとしたら

前向きに検討してもいいんじゃないか、

と思っていただけたのではないでしょうか。

 

では、次回は平屋を2階建てよりも

安く建てられるようにするために、

これ以外のスペースについて

考えていきたいと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。