生活をイメージしながら考える

2階建てで、かつそれぞれの部屋を

全て2階につくるとなると、

1階にはリビングダイニングキッチン以外に

もう1つ部屋が必要となります。

 

子供たちが小さいうちは、

子供たちの荷物置き場として機能するし、

親御さんが泊まりにきた時には

寝所として機能するだろうと

考えられるからです。

また、やがて老後を迎え

階段を上がるのが億劫になった時には、

そこを寝室として使えるからです。

 

他方、平屋を建てるとしたら、

この多目的ルームをつくらなくても

別段問題ないのではないでしょうか。

 

理由は、子供部屋も寝室も収納も

全てリビングダイニングキッチンと

同じフロアに存在するからです。

 

つまり、子供たちの荷物置き場は

自分の部屋でいいし、

親御さんが泊まることがあったとしても

子供部屋で使ってもらえばいいし、

(泊まるとしても

子供がまだ自分の部屋を使っていない

小さいうちだけだからです)

階段が億劫になることもないからです。

収納だって2階建てに比べると

必要な場所に充分あるでしょうしね。

 

そんなわけで、平屋にすれば

この「客間」的存在の多目的ルームを

カットすることが出来ると考えています。

 

つまり、平屋にすれば

6帖(3坪)前後の面積をカット出来る

というわけですね。

価格に換算するとざっと200万円ぐらいです。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

また、インスタの影響を受けてか、

ここ数年「ランドリールーム」と言われる

いわゆる洗濯物のためだけの部屋を

つくっている方もいらっしゃいますが、

これもコストに直結するため

本当に必要なのかどうかを

冷静に考えた方がいいと考えています。

 

というのも、

今やリビングダイニングキッチンは

昔の家のように仕切りをつくらず

一体となっていて、かつキッチンが

対面式になっていることが多いのですが、

これはこうなっている方が

「ながら作業」がしやすいからです。

 

キッチンで料理や洗い物をしながら、

ダイニングで勉強する子供を見る。

リビングで遊ぶ子供を見ながら、

リビングで洗濯物をたたむ。

リビングで遊ぶ子供を見ながら、

中庭で洗濯物を干す。

 

共働きが当たり前となっている今は、

この「ながら作業」が、

どの家庭でも当たり前ではないでしょうか。

忙しく時間が足りない日々の中で

少しでも家族団欒の時間を

増やしてくれる役割を果たしてくれるのが

この広々とした

リビングダイニングキッチンですからね。

 

ゆえ、そんなに使用時間が

長くない部屋をつくるために

100万円以上のコストをかけるのは

勿体無いと考えている次第です。

 

✔️寝室の広さの算出方法

 

ハウスメーカーの展示場や

住宅会社のモデルハウスなどを見学すると、

見栄えを考えてか

寝室が無闇矢鱈に広くつくられています。

それどころか、寝室に書斎のような

コーナーすら設けられています。

 

ですが、正味の話をすると

寝室に広さは必要ないのではないでしょうか。

寝る寸前までリビングで過ごすでしょうし、

起きたらすぐにリビングに行くからです。

要するに、寝室は実質「寝る時」だけしか

使わないからです。

 

また、寝室の近くには

必ずといっていいほど

大型収納をつくると思いますが、

こうする理由は、

寝室になんやかんやと

荷物を起きたくないから

ではないででしょうか。

 

今は昔のように

タンスもなければ

お母さん専用の化粧ドレッサーを

持ち込む人も皆無でしょうしね。

かつ、テレビも薄型になったため

場所を取らなくなったし、

スマホやタブレットがあれば

そもそも寝室にテレビを

つける必要すらありませんしね。

 

そんなわけで、

寝室は必要最低限の広さで

つくるのがベターじゃないかと

考えている次第です。

 

具体的には、

置くベッドのサイズと個数が分かれば

それに見合う広さにするという感じです。

 

仮にセミダブルベッドを

2台並べて置くとしたら、

1.2m×2.0mが2台並ぶので

ベッドに必要な寸法が2.4m×2.0m、

これを置くのにちょうどいい広さは

3.51m×2.6mの内寸がある6帖

って感じです。

 

もちろん、

これでは狭いなーと感じられた方は

広げていただくしかないのですが、

広げれば当然コストも上がることになるので、

それも考慮した上で

ご判断いただければと思います。

 

では、今回はここまでにして

次回は「子供部屋」について

考えていきたいと思います。

それでは、、、

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。