「中庭」の欠点と利点

弊社の施工実例写真や

YouTube動画をご覧いただくと

お分かりいただけると思いますが、

弊社がご提案するお家の多くが

「中庭」があるという特徴を持っています。

 

もちろん、この特徴には

「コストが高くなる」という不安点が

一般的には存在するのですが、

どっこい蓋を開けてみると、

その不安とは裏腹にこの特徴は、

逆にコストを落としてくれるという

嬉しいサプライズをもたらしてくれます。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

では、その理由について

今回はお伝えしていきたいと思います。

非常に多くの方が見落としてしまっている

家づくりの大きな落とし穴について

言及していくので

どうぞ最後までお付き合いください。

 

✔️土地代を大きく抑えられる

 

今回の記事だけでは紹介しきれないぐらい

「中庭」には多くの利点が存在するのですが、

そのうちの1つが「土地代を抑えられる」

ということです。

 

「中庭」をつくらないお家は、

南からの光を確保するために

障害物が存在しない南向きの土地を選ぶか、

隣家から充分な距離を空けることが出来る

広めの土地を選ばざるを得ないため

その分土地代が割高になってしまうのに対し

「中庭」があるお家は、

そのいずれも一切気にすることなく

土地を選ぶことが出来るからです。

 

つまり、土地の日当たりを

気にする必要がなくなるため、

価格設定が割高な南向きの土地に

こだわる必要もなくなるし、

日当たりを確保するために

余分な広さの土地を買うことによって

隣家から充分な距離を

開ける必要もなくなるというわけですね。

 

なんせ「中庭」をつくれば

自ずと隣家から充分な距離が開いた場所に

窓をつくることが出来ますからね。

 

そして、その結果、

隣家との距離を気にすることなく

家を建てることが出来るようになり、

土地に無駄な余白を残すことなく

敷地をいっぱいまで

有効活用することが出来ることになります。

 

「中庭」という

プライバシーに優れた庭があることによって、

人目が気になる外に

庭をつくる必要もなくなりますしね。

 

✔️外構予算を抑えることが出来るから

 

日当たりを気にしなくてよくなること、

そして庭を外につくらなくてよくなること、

この2つによって

敷地に出来る余白を最小限に出来るのが

「中庭」がもたらす大きな利点なのですが、

この結果、外構工事の費用が削減出来ます。

単純に施工面積が小さくなるからです。

 

また「中庭」からの採光を有効活用出来れば、

外周部に大きな窓を設置する必要もなくなるし、

窓の数を多くする必要もなくなるため、

境界に立てるブロック塀やフェンスなども

設置する必要もなくなります。

家の外壁が塀そのものの役割を

兼ねることが出来るからです。

 

家の中やウッドデッキの

プライバシーを担保するためや

防犯性強化のための植栽や目隠しなども

一切つくる必要もなくなるので、

これらのコストだって丸々浮いてきますしね。

 

そんなわけで「中庭」は、

予算がはみ出しがちな外構工事のコストをも

抑えてくれる役割を果たすというわけですね。

 

✔️トータルコストで考えることが重要

 

「中庭」をつくれば、

「中庭」をつくらない家よりも

家の価格は割高になります。

「中庭」をつくる分、外周面積が増えるし、

中庭部分も施工しないといけないからです。

 

とはいえ、ここまでお伝えしてきたように

土地代を抑えることが出来るし、

外構工事代を抑えることが出来るため、

土地、家、外構のトータルコストで考えると

予算を落とすことが出来ると考えています。

 

イメージとしては、

家のコストは100万円上がることになるけど、

土地のコストを100万円落とすことが出来、

かつ外構のコストを100万円落とすことが出来る、

という感じでしょうか。

 

もちろん、家も設計によって

贅肉的な箇所を削ぎ落とすことが出来れば、

コストを上げることなく

「中庭」がある家をつくることが出来るので、

それが実現出来れば、

さらにトータルコストを抑えることが

出来るようになるんですけどね。

 

というわけなので、

「中庭=高くなる」という

なんとなくのイメージだけに引っ張られて、

住みやすい家をつくるための手段を

安易に縮めないように

気を付けていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。