分離せず一体で考えるべきもの

外構工事は

家づくりの予算を最も狂わせる

と言っても過言ではありません。

 

理由は、

最初の予算の枠取りが甘過ぎるから。

そして、家が完成していくに連れて

外構にもこだわりたいという欲求が

どんどん芽生えてくるからです。

 

予算の枠取りが甘くなる理由は、

外構工事に予算を取り過ぎると

その分、必然的に建築予算を

減らさざるを得なくなるのですが、

要は住宅会社側がそれを嫌うからです。

 

ゆえ、最初に立てた資金計画から

大幅な予算の狂いを生じさせないためにも、

家の見積もりと同じタイミングで

外構工事もリアルな見積もりをとり、

あらかじめ自分たちがどれくらい

外構工事にお金がかかりそうなのかを

把握しておくことをオススメしています。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

例えば、弊社のお家は基本正面に窓がなく

大きな窓を外周部に設けないことから、

プライバシー性と防犯性に優れており、

目隠しや植栽によって

それらを担保する必要がないし、

家の壁そのものが塀の代わりとなるため、

境界に仰々しい塀を立てる必要もありません。

 

また、外観も美しくなるように

設計していることから、

外構工事によって家を引き立てるような

工夫をする必要もありません。

 

さらに、出来るだけ敷地に

無駄な余白を残さないように

家を建てるようにしているため、

そもそも外構工事の施工面積が

それほど大きくありません。

 

以上のような理由から弊社では、

外構工事には「土地の面積×1〜2万円」

という範囲内で

外構の予算枠を取るのですが、

弊社とは全く別の考え方で

家の設計をした場合、

同じぐらいの予算で

外構工事を考えるべきではありません。

 

✔️一般的なお家の外構予算

 

一般的な家とは、

南向きに部屋と大きな窓がある

一見、日当たりが良く明るそうに見える

2階建てのお家のことですが、

このようなお家を建てるとなれば、

敷地に出来る余白が大きくなります。

 

周囲に建つ家から

部屋や窓までの距離を

充分確保しておかないと

家の中に光が充分に届かなくなるからです。

結果、必然的に施工面積が大きくなります。

 

また、外周部に大きな窓を設ければ

周囲から家の中が丸見えになるし、

リビングから伸びるウッドデッキも、

目隠しがなければせっかく作ったのに

ほとんど使わない場所になってしまうので、

住みやすさを担保し、

ウッドデッキを使えるようにするためにも

確実に目隠しが必要となります。

 

そして、このようなお家は

防犯性を担保するための工事も必要となります。

安易に敷地に入ってこれるようでは、

なんとなく気持ち悪いですしね。

そんなわけで、塀やゲートを頑丈につくる

という工夫もしなければいけない

というわけですね。

 

その上、現在は以前に比べて

材料費も値上がりしており、

工事価格も割高になっているし、

弊社ではウッドデッキは

当たり前のように建築費に入っていますが、

このようなお家では

建築費には入っていませんしね。

 

これらを合計すると、

一般的なお家では、

最低でも土地の広さ×3〜4万円、

出来れば4〜5万円ぐらいは

予算枠として確保しておくべきだと思います。

 

というわけなので、

外構工事の予算は、

建てるお家によって

大きく違ってくるということも

覚えておいていただければと思います。

 

そして、建築費の予算は

建物だけじゃなく外構工事費も

含めた上で考えた方がいいということも

重ねて覚えておいていただければと思います。

 

それでは、、、

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。