太陽光発電設置のルール

2022年11月から始まった

燃料調整費の上限撤廃と

再エネ賦課金の継続的値上がりにより、

電気料金は上昇の一途を辿り、

とりわけ給湯と加熱機器を電気で賄う

オール電化住宅はその影響を

エグいぐらい受けています。

 

燃料調整費と再エネ賦課金は、

電気使用量が増えるに連れて

高くなる料金形態になっているからです。

 

実際、我が家でも、

1月、2月、3月の電気料金の請求額が

昨年の2倍近くになっており、

快適さを優先するか

はたまた節約を優先するかの狭間で

揺れ動いているわけですが、

ともあれ、これから家を建てる方は、

この事実を知った上で

家づくりの計画を立てなければいけない

というのが弊社の考え方です。

 

電気料金は生きている間

ずっとかかり続けるコストだし、

これに対する対策をしていないと

それこそローン返済に支障が出る

可能性だって充分あり得ますからね。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

まず、家を建てる人にとって

電気料金の支払い負担を

軽減するために欠かせないことが、

太陽光発電の設置です。

 

太陽光発電を載せると、

昼間の電気料金単価が

半分以下にまで軽減されるからです。

 

ゆえ、基本弊社では

全ての方に太陽光発電の設置を

オススメしているわけですが、

この際、パネルの設置費用は

住宅ローンに組み込むのではなく、

住宅ローンとは別で10年ローンを

組んでいただくようにしています。

 

理由は2つ。

1つは、返済期間が短いほど

利息の支払いが少なくて済むから。

 

仮に、国内メーカーの

太陽光発電パネルを10KW設置し、

それに200万円かかるとした場合、

固定金利1.4%にて

35年返済でローンを組んだとしたら、

6,026円×420回=2,530,920円が

総返済額になるのに対し、

10年返済で別ローンを組んだ場合、

金利は1.7%と高くなるものの、

18,315円×120回=2,197,800円となり、

333,120円も利息の支払いを

圧縮出来ますからね。

 

そして、もう1つの理由が、

太陽光発電に関しては、

当初の10年間はそれ以降に比べて

極めて割高な価格で電力会社が

余った電気を買い取ってくれることもあり、

10年でローンを組んだ場合の返済額を

住宅ローンとは別で

負担することになったとしても、

太陽光発電を設置せず、

電力会社に電気料金を払い続ける

という選択をするより

確実に家計の負担が小さくなるからです。

 

かつ、10年で返済を終わらせておけば、

それ以降は返済がなくなるため、

当初10年に比べて大幅に

家計の負担が軽減されることになりますしね。

 

このまま原子力発電が稼働しなければ、

10年後はさらに電気料金が

上がっているかもしれないし、

10年後となれば子供たちが

自分部屋に篭る時間が増えるため、

電気使用量がなおのこと多くなるでしょうしね。

 

また、太陽光発電パネルは

電化製品としては異例の長さである

25年もの発電補償をしているし、

実際、設置から35年以上経過している

太陽光パネルがあるのですが、

その発電効率は20%も落ちていない

ということを公表してくれている

国内メーカーもありますしね。

 

そんなわけで、

太陽光パネルの設置を標準化し、

その返済を10年にしてもらっている

という次第であります。

 

もちろんキャッシュで支払えば

利息を一切払う必要がなくなるので、

さらなる経済効果を生むことになるのですが、

この場合、手元に残るお金が

急激に減ってしまうことになり、

お金の不安が芽生えることになったり、

別のことにお金が使えなくなるという

デメリットもあるので、

これは基本オススメしていません。

 

要は、あくまで

太陽光発電パネルの設置費用は、

太陽光発電が生み出すお金で

支払いをしていってもらうという

投資とリターンの考え方というわけです。

 

ぜひ参考にしてみてください。

それでは、、、

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。