数字のマジックに踊らされない

住宅ローンの借入額は

1.返済額

2.金利

3.返済年数

この3つによって決まるので、

家づくりの予算設定とは

この3つをどう組み合わせるかを

考えるということになります。

 

例えば

毎月の返済額と返済年数が同じでも

変動金利を選ぶのか、

はたまた固定金利を選ぶのかによって

借入額は大きく違ってきます。

 

毎月の返済額を10万円、

返済年数を35年で設定した場合、

仮に変動金利が0.4%だとしたら

借入額は3918万円となりますが、

1.4%の固定金利を選ぶとしたら、

借入額は3318万円となり、

同じ返済額でも600万円も

家づくりにかけられる予算が

減ってしまうことになりますからね。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

また、返済額と金利が同じでも

返済年数を変えると

これまた借入額は大きく違ってきます。

 

毎月の返済額を10万円、

金利を固定型の1.4%で設定した場合、

35年返済だと借入額が3318万円ですが

これを40年返済にまで延ばすと

借入額は3673万円となり、

5年返済を延ばすだけで

355万円多く借りることが出来ます。

 

あるいは、先程お伝えした

0.4%の変動金利の場合、

35年返済だと3918万円だった借入額が

40年返済にすると4435万円にまでなる

といった感じですね。

 

ここまでをまとめると

固定金利で35年返済にした場合と

変動金利で40年にした場合では、

1117万円も家づくりにかけられる予算が

違ってくるというわけです。

 

もちろん、これだけの金額が

銀行の審査で通ればの話ではあるんですが、

仮に通るとして

理想の家づくりを実現するためには

これだけの予算が必要だとしたら、

そうせざるを得ない方も

決して少なくないのではないでしょうか。

 

✔️数字マジックの結末

 

そして、建築費はもちろん

土地代や外構費に至るまで

ずいぶんと高くなってしまった現在は、

それでも予算が足りないという方も

いらっしゃると思いますが、

そうなると返済額の見直しを

せざるを得なくなります。

 

変動金利0.4%

返済年数40年の場合、

返済額10万円を11万円にすると

借入額は4435万円から

4878万円まで増えるし、

返済額を12万円にすると

借入額は5322万円まで増える

といった感じですね。

 

これは一見とんでもない数字のように

見えるかもしれませんが、

資金計画のやり方を間違えると、

いとも簡単にこれだけの総予算に

膨れ上がってしまうのが

現在の家づくりの恐ろしいところです。

 

このリスクへの対応策もないまま

家づくりをしてしまうと、

金利が上がると、

あるいは収入が減ると、

たちどころに家を手放さざるを

得なくなるかもしれないし、

そうはならなくても

ローン返済だけでいっぱいに

なってしまうかもしれません。

 

収入が順調に増えない限り

出費が増える分

貯蓄にお金を回す余力が

確実に小さくなってしまうため、

延々とお金の不安を抱えたまま

暮らし続けないといけなくなりますしね。

 

というわけで、

この数字マジックに陥って

後から後悔しないためにも

絶対に資金計画を厳かにしないように

していただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。