資産を持つことへの理解

家を持つと

維持管理していくための費用が

それなりに必要となるのですが、

遠い未来はイメージしにくいこともあってか

その見立てが甘くなる傾向があります。

 

住宅会社側からしても

その現実を話してしまうと

確実に家づくりの予算が

減ってしまうことから、

あまり具体的に話したくない

ところでもありますしね。

 

結果、貯金の多くが

一気に吹き飛んでしまったり、

手元資金だけでは間に合わないため

住宅ローンとは別に

リフォームローンを組むことになるなど、

家づくりの段階では

想像もしていなかった状況に

直面するリスクが高まってしまいます。

 

これらの費用の最初の山場は、

建ててから10〜15年後に訪れるのですが、

この時期は子供の進学資金と

おもいっきり被る時期でもあるし、

かつ成人式や免許取得、車の購入なども

それに加えて被る時期でもあるので、

相当金銭的に苦しい状況になるのは

火を見るより明らかですからね。

 

ゆえ、毎月の返済額は

後々に必要となる

メンテ費用も織り込んだ上で

算出していただきたいと考えています。

たとえ、それによって

家づくりの予算が犠牲になるとしても。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

では、

具体的にどのような出費が考えられ

それらにはどれくらい費用が

必要となりそうなのかについて

ここからはお伝えしていきたいと思います。

 

✔️電化製品の買い替え費用

 

電化製品は10年で壊れるように

出来ているという噂を

一度はお聞きしたことがあるかと思いますが、

その噂が本当かどうかは別としても、

電化製品がそれぐらいの単位で

なんらかの不具合を起こすのは

疑いようのない事実です。

 

実際、我が家も新居に住み出して

15年が経過しようとしていますが、

すでにリビングと寝室のエアコンは故障し、

新しいものに取り替えていますし、

洗濯機、電子レンジ、炊飯ジャーも

とっくの昔に買い替えていますし、

現在、食洗機とテレビが絶賛故障中ですが、

いずれもあまり使わないということで

そのまま放置している状態です。

かつ、エコキュートと冷蔵庫が

いつ壊れてもおかしくないような

不思議な現象が起こっています。

 

では、これらには

どれくらいの費用がかかるのか。

エアコンの取り替えに関しては

リビングに使用する200ボルトのものなら

おそらく20万円は必要となるでしょうし、

寝室や子供部屋用の100ボルトのものでも、

7、8万円は必要となるのではないでしょうか。

 

冷蔵庫に関しては

もちろん買うものにもよりますが

20〜30万円は必要になりそうですよね。

洗濯機に関しても

同じように買うものによりますが、

10〜20万円は必要になりそうだし、

大きなものだと

エコキュートが50万円程度、

食洗機も10万円程度は

必要となってくると思われます。

 

ゆえ、この他の電化製品を合わせて

15年で150〜200万円程度必要になると

考えておいていただいた方が

いいんじゃないかと思います。

月換算すると毎月1万円程度ですね。

 

かつ、新築時に高性能な

空調設備なども導入されるとしたら

おそらくこれらが故障した時の

買い替え&工事費用も

織り込んでおいた方がいいと思うので、

この費用が必要となるのかと

かかるとしたらどれくらいなのかも

資金計画時にご確認いただくことが

大事かと思います。

 

✔️水回り設備も一生持たない

 

キッチン・お風呂・洗面・便器などの

水回り商品も

電化製品よりは長持ちするものの、

決して一生持つものではなく、

20〜30年後には取替が必要となってきます。

 

そしてそうなると、

それらの設備品の費用だけでも

150万円ぐらいかかる上、

それらの解体撤去費用と

それに伴う室内の修繕工事が必要となるので、

最低でも300万円、

工事の範囲によっては500万円以上かかると

思っていただいた方がいいかと思います。

 

ゆえ、この備えのためにも

さらに追加で月1万円程度

積み立てをしていってください。

 

✔️外壁塗り替え費用

 

最後に、お伝えするのが

外壁の塗装費用及び、

それらに付随してかかる費用です。

これも使う外壁材によって

工事サイクルが違ってくるものの、

15年後ごとに一度手を加えると考えると

15年ごとに150万円〜200万円ほどかかる

と考えておいた方がいいと思います。

 

ゆえ、この費用だけでも

毎月1万円は積み立てを

していただければと思います。

 

いかがでしたか?

これらが家を維持管理していくために

今後必要となってくる費用であり、

これらを合計すると

毎月3万円程度は積み立てが必要だ

ということになります。

 

資金計画は、

単純に家づくりにかかる

イニシャルコストだけで考えるのではなく

これらの費用も織り込んだ上で

立てるようにしてください。

もちろん、光熱費や固定資産税なども

並行して考えないといけないですけどね。

 

それでは、、、

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。