ペアローンの世界

これから家を建てるとなると、

土地を所有している場合でも

おそらく3000万円前後の

総予算になるでしょうし、

土地も買わないといけないとしたら

地域にもよるものの

おそらく4000万円を超える

総予算になると思われます。

 

そして20代〜30代という

年齢で家を建てるなら

ほぼ全額を銀行からの借り入れで

まかなうことになると思いますが、

これぐらいの年齢で

これだけの借り入れをしようと思うと、

夫婦・パートナー双方の収入を

合算せざるを得ないのが

現実ではないでしょうか。

 

実際、借入可能な現実的な金額としては

税込み年収の6倍あたりが

妥当だと言われているので、

4000万円借入しようと思うと、

世帯収入として700万円近く

あることが望ましく

この年齢でこれだけの収入が

一人だけであるとは考えにくいですしね。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

そんなわけで現在は

ペアローンによって家を建てることが

「当たり前」となりつつあるので、

スムーズに住宅ローンを

組めるようにするために

知っておいていただきたいことについて

今回はお伝えしていきたいと思います。

 

✔️返済はキッチリと!

 

住宅ローン審査では、

銀行はまず申し込み人全員の

「収入」「仕事」「勤続年数」

といった基本的な情報に加え、

借入履歴やその返済状況といった

信用情報を全てチェックするため、

事前審査に無事合格するためには

ここをクリアしなければいけません。

 

例えば、車のローンがある場合、

そのローンがあることだけで

問題があるわけではないのですが、

そのローンを完済しないまま

住宅ローンを借りようとすると

住宅ローンの借入額が減ってしまいます。

 

仮に、何もローンがなければ

毎月7万円なら返済が可能だとした場合、

車のローンが毎月2万円あるとしたら

5万円が返済可能だとみなされ、

そこから逆算した金額しか

融資してもらえなくなる

という感じですね。

 

この場合、

車のローンを全額返済すれば

借入額は増えるため(=解決策があるため)

別段問題はないのですが、

仮に借入しているローンの返済が

遅れたり滞っているとしたら

大きな問題となる場合があります。

金額の大小に全く関係なく。

 

この他「奨学金返済」

「携帯電話の利用料及び機種分割代金」

「キャッシング」

「クレジットカード払い」などなど、

今やローン払いとなっているものだらけですが、

これら返済状況は

全て信用情報データとして残っており、

目安で言うと過去5年分は

このデータは消去されないので

これら全てを遅れることなく

キッチリと支払い続けていることが

とっても重要な要素となります。

 

仮に、たとえ1,000円という

少額の返済だったとしても、

それが複数回遅れた事実があれば

ローン審査に大きく響くし、

ましてや遅れが直近であればあるほど

なおのこと深刻な状況となるので、

「借りたものはキッチリ返す」ことを

心がけていただければと思います。

 

銀行が審査で見ていることは

「お金に対してルーズじゃないかどうか」

というところですからね。

 

✔️収入の減少も織り込む

 

そしてもう1点

注意していただきたいことが

「収入減少の可能性」です。

 

それは「転職」によってかもしれませんし、

「病気・事故」によってかもしれません。

あるいは「子育て」によってかもしれませんし、

「親の介護」によってかもしれませんが、

とにかく、長い道のりにおいて

何が起こるか誰も予想出来ないので、

何が起こっても大きな問題にならないような

家の持ち方をしていただきたいと考えています。

 

ゆえ、家そのものの予算計画はもちろん

「貯金」や「保険」の見直し、

そして生涯ローンでもある

「電気料金」に対しての備えも忘れることなく

万全をきして家づくりに

望んでいただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。