「豊かさ」の定義

「豊かさ」の定義は

人によって違ってくるものである

と思いますが、

こと家づくりにおいても

「豊かさ」の議論は

「無駄」をどう捉えるかによって

大きく二分されます。

 

例えば、

とっても広〜い玄関は

家を豪華に見せてくれるし、

自分の気持ちを

とっても優雅にしてくれます。

また、誰かを家に招いた時も

大きな賞賛を得られると思うので、

色々な意味で気持ちを豊かにしてくれます。

 

他方、視点を切り替えて

玄関について考えてみると、

先程のように広くせず

必要最小限にすることの方が

豊かであるとも捉えられます。

 

仮に、玄関の広さだけで

2帖(=1坪)違ってくるとしたら、

それだけでコストは

7〜80万円ほど違ってくるため

その分、家づくりではなく

もっと違った「豊かさ」に

使うことが出来るとも捉えられるからです。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

このように

家づくりにおいても

「豊かさの定義はこうだ!」と

一方的に決めつけることは

決して出来ないのですが、

とはいえ、自社なりの

価値観を持っておくことは

非常に大事なことだと思うので、

今回は「豊かさ」に対する

弊社なりの定義を

お伝えしていきたいと思います。

 

✔️最小限のもので最大限の豊かさを

 

家を持つにあたり、

弊社では出来るだけ

最小限にしていただくことを

オススメしています。

 

 

最小限にすれば

その分、家のコストが安くなり

その浮いた資金を他の色々なことに

使うことが出来るからです。

 

NISAに入れて

老後への安心を手に入れるも良し、

思い出づくりのために

定期的に家族旅行に出掛けるも良し、

自分の趣味や子供たちのやりたいことを

思いっきりやらせてあげるのに使うも良し、

という感じですね。

 

そして、そのために弊社では

「無駄」であるかも?

と少しでも考えられるものは

出来る限り省くことを

ご提案させていただいています。

 

例えば「廊下」。

冒頭にお伝えしたように

違う視点で捉えると

広い廊下は無駄ではないものですが、

弊社なりの視点で捉えると

「廊下はあくまでただ通るだけのもの」

であれば、あえて広げる必要もない

という風に定義しています。

 

例えば「客間」。

ご両親や来客をしっかりおもてなしする

という観点で見れば、

この部屋は250万円出してでも

必要なものである

ということになりますが、

逆に言うと、

ごくたまにしか使わない部屋のために

250万円ものコストをかけるのは

建築費が高くなった今、

勿体無いとも捉えることが出来ます。

 

仮に親御さんが遊びに来て

泊まっていくとしても、

まだ寝室として使っていない子供部屋で

寝ようと思えば寝ることが出来るし、

広々としたリビングに布団を敷いて

寝てもらってもいいわけですしね。

 

そんなわけで弊社では、

いつも使わないであろう部屋に

多くの資金を投じるのはやめましょう

というスタンスを

基本、取らせていただいております。

 

この他、

寝室や子供部屋の広さに関しても

無駄に広げる必要はないし、

土地にしても建てる家に対して

ちょうど良い広さを買えば

その分、無駄な出費が削れるので、

建てる家に合わせた面積で探しましょう

という風にお伝えしております。

土地に無駄な余りが出来なければ、

その分、外構工事費用も削減出来ますしね。

 

もちろん、これらも

あくまで弊社の価値観であって、

土地も広くすればするほど

豪邸感は出るし、

余白が多いほど外構工事も

見栄えがしやすくなるので、

お金をかけてでも

そうしたいとお考えの方は、

そうしていただいた方が

絶対に良いと思います。

 

というわけで、

「豊かさ」の定義は難しく

単純にこうだとは

決められないのですが、

弊社のスタンスとしては

無駄をふんだんにつくることで

豊かさを生み出すという方向性ではなく、

その真逆の無駄を極力なくすことで

豊かさを生み出すという方向性である

ということを

今回はお伝えさせていただきました。

 

それでは、、、

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。