大きな買い物の心得 家編

土地の坪単価は

同じ価値がある場所であれば

広さ云々で変わらないし、

そもそも土地ごとに

単価が設定されているため、

その単価に広さを乗じれば

自分で簡単に価格が算出出来ますが、

家は同じ価値のものをつくったとしても

坪単価が家の大きさによって変化する

という属性を持っているため、

土地のように自分で簡単に

価格を算出することが出来ません。

 

また、それに加えて

家を建てるためには

非常に多くの工事を要するのですが、

その工事のどこまでを

価格に反映させるのかという決まりが

業界で統一されていないことから、

なおのこと正確な価格を

把握するのが難しくなっています。

 

かつ、外構工事に関しても

購入する土地の広さや現況、

そしてどんな家を建てるかによって

大きく違ってきますしね。

数百万円単位で。

 

そんなわけで

初めて家を建てる方が、

家づくりにかかる価格を

正確に把握するのは

限りなく難しいと思うのですが、

とはいえ、価格について曖昧なまま

進めていってしまうと

後から皺寄せがやってくるのは

ほぼほぼ間違いないと思うので、

家を建てる前に

最低限知っておいた方がいいことについて

お伝えしていきたいと思います。

 

ちなみに皺寄せとは

予定していた資金では

足りないことが発覚し、

追加ローンによってそれをカバーするか、

あるいは残していた自己資金を

出すことによってカバーするか、

あるいは親御さんに頭を下げて

資金援助をしてもらうことによって

不足分をカバーするか、

最も最悪なのは

外構工事に手をつけられなくなり

ガタガタの状態で放置するか?

のいずれかを選択することですね。

ちょくちょく目にすると思いますが・・

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

では、ここからは

「家の価格」と「外構の価格」

に分けてお伝えしていきます。

 

✔️「家の価格」

 

家の価格は

「本体工事」と「付帯工事」に

分かれますが、

この境界線は非常に曖昧であり

それぞれを正確に把握するのは難しいので

「結局まとめていくらかかるのか?」

で把握していただく癖をつけるのが

一番いいと思います。

 

普通に考えると

「家の価格の中に

当たり前のように入っているでしょ」

と大抵の人が思いそうなものの、

実は別で表示されがちな項目が

「浄化槽費用」

「照明器具費用」

「設計費用及び申請費用」

(長期優良住宅・ZEH・耐震等級3など)

「給湯器費用」

「カーテン及びカーテンレール費用」

「屋外給排水工事費用」

「仮設工事費用」

(仮設トイレ・仮設電気・仮設水道など)

「造作家具工事費用」

「地盤改良費用」

「外構工事費用」

「太陽光発電費用及び蓄電池費用」

などです。

 

これらは本体工事とは

別に表示されることが多く、

建築会社が出してくれる

資金計画書などでは、

家具や家電費用、銀行での諸経費、

登記費用や火災(地震)保険費用

といったいわゆる諸経費コーナーに

並べられていることが多いのですが、

これらを見落としてしまうと

ずいぶんと建築費が安く感じると同時に

価格についての認識が

ずいぶんと曖昧になってしまいます。

 

実質、建築工事は

全体で3300万円必要なのに、

こうやって分けられたことで

建築工事が2500万円で済むような

気にさせられるという感じですね。

 

で、正直にこれらの費用も含めて

3100万円で見積もりを

出してくれている会社よりも

実質は200万円高いのに、

見た目的には600万円安いと思い、

そのまま商談が進んでいくことになる

という結末を迎えてしまいます。

 

少々極端な例かもしれませんが、

これが価格をあえて分解し

分かりにくくすることによる

効果だというわけですね。

 

勉強した上で慎重に進めていく人は

この単純なテクニックに

気付くことが出来るのですが、

直感的に勢いよく突っ走る方なんかは、

このテクニックにいとも簡単に

騙されてしまいます。

そして、ものすごく高い買い物を

させられることになります。

 

というわけなので、

家の価格に関しては

「結局全部でいくらなの?」を

的確に把握出来るように

なっていただければと思います。

 

では、次回は

最も把握しにくく

予算を狂わせる最大の原因となる

外構工事について

お伝えしていきたいと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。