家づくり×資金計画×前提条件

人生100年時代が

現実味を帯びていく今後、

幸福な老後を過ごしていただくためには

リタイア後に必要となる資金と

支給される年金との差額分を貯金し

幾分、金銭的にゆとりを

持っておかないといけません。

 

高齢化と同時に

少子化も進んでいくと考えると、

年金は現時点よりも

間違いなく少なくなるということも

織り込みながら。

 

そんなわけで

考えられるリスクへの対策は

早い段階から打っておくに

越したことはないので、

家づくりのタイミングで

ここまで考えておくのが最良である

というのが個人的な考えです。

 

このタイミングで

対策を打っておかないと

住宅ローンを組んでしまった後では、

軌道修正がやりにくいからです。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

というわけで、

その対策として

家づくりのタイミングで

「長期積立分散投資」を

始めていただくこと、

そしてリタイアまでの期間で

新NISAのつみたて枠を

全て使っていただくことを

オススメしているのですが、

これをオススメしている理由は

物価の上昇率以上に

手持ちのお金を増やしていかないと

(=資産の価値を増やしていかないと)

ダメだからです。

 

今後、仮に年率2%ずつ

物価が上がっていくとしたら

36年後にはモノの価値は

2倍になるのですが、

手持ちのお金(=現金)の価値が

今のまま変わらないとしたら

実質的には価値が半分になっているのと

同じですからね。

 

ゆえ、物価の上昇率と同等か

あるいはそれ以上のところに

お金を預けなければいけない

というわけです。

 

つまり、

銀行への定期預金ではダメで、

ましてや普通預金なんてもっとダメで、

さらに貯蓄型の生命保険でもダメだ、

ってことですね。

 

では、具体的にどれくらいの額を

「長期積立分散投資」に

回していけばいいのでしょうか?

 

✔️年金支給が20%減る前提だと?

 

仮に70歳まで働くと仮定し、

年金の受け取りも70歳まで

遅らせると仮定すると、

現時点での予想支給額は

老齢基礎年金が1人約9万円なので

夫婦で約18万円となります。

 

これに厚生年金分が

上乗せになるのですが、

この額は収入や労働期間によって

違いが生じるため

一概に言えないので、

ここでは夫婦合わせて10万円が

加算されると仮定します。

 

となると、支給される額は

28万円となりますが、

厳しめに20%ほど減額されると

試算しておくと

年金での収入は約22万円

ということになります。

 

一方で、リタイアしてから

夫婦が豊かに暮らしていくために

必要となる費用は

毎月35万円前後だと言われているので、

仮にリタイア後25年ほど

この費用が必要であると仮定すると、

3900万円は貯金を持っておいた方がいい

ということになります。

((35万-22万)×12ヶ月×25年=3900)

 

ゆえ、この想定不足分を

埋めていただくために

今のうちから

「長期積立分散投資」を

始めていただいた方がいい

と考えている次第です。

新NISAのつみたて枠1800万円を

上限いっぱいまで使って、です。

 

仮にあなたの年齢を30歳と仮定し、

これから40年返済で

住宅ローンを組むとしたら、

今後40年間働く続けることを前提に

40年で使い切っていただくためには、

毎月の積立額は37,500円となります。

(1800万円÷40年÷12ヶ月)

 

ゆえ、最低でもこの金額を

積み立てていただきたい

と考えているのですが、

これを実行すれば

不確定ではあるものの

過去のデータを基に試算すると

概ね不足分をカバーしてくれる

くらいの額になると考えられます。

 

つまり1800万円が

3900万円になる可能性が高い

というわけですね。

 

もちろん、

これらは絵に描いた餅で

年金制度が今後

どのように変化していくかも、

長期積立投資が

どのようなパフォーマンスになるかも、

また、物価がどのように

変化していくかも分かりません。

(物価が2倍になるとしたら

夫婦そろって新NISA枠を

使い切っていただいた方が

いいと思います)

 

しかし、今回お伝えしたように

ある程度の仮説を立てて

備えておくことに越したことはない

と思うので、少なくとも

「長期積立分散投資」が

出来る余力を残しながら

家づくりの予算設定を

行なっていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。