家計の負担軽減策

家を建てると

「住宅ローン控除」という

13年間、借入額と収入に応じて

減税される制度があるのですが、

他方、固定資産税は必要になるし

(場所によったら都市計画税も)

火災保険の金額も跳ね上がるため

(地震保険に入るとさらに高くなります)

その減税分をあてにすべきではありません。

 

ましてや前々回お伝えしたように

維持管理のために

想像を絶する費用が必要となるし、

それに加えて

幸福な老後のための積立資金も

必要となることから、

現在の暮らしに比べると

大幅に出費が増えることを前提として

シビアに予算を見積もる必要があります。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

そんなわけで、

家づくりをスタートするにあたり

資金計画のやり方や

そのプロセスの良し悪しが

非常に重要になってくるのですが、

同タイミングでもう1点

注意しておいた方がいいことがあります。

 

✔️「生涯ローン」となる費用

 

生きている間、

ずっとかかり続ける費用の1つに

電気料金がありますが、

家を建てると

部屋数が増え、面積(体積)が増え、

家族の人数も増えることで

電気使用料が上がることから、

また電気料金も見直されることから

なんの対策も講じないまま家を建てると

その負担は確実に大きくなります。

 

そして、今後

物価が上昇していくと仮定したら

電気料金もまたその上昇に便乗して

どんどん高くなっていきます。

 

ゆえ、その対策として

「太陽光発電パネル」の設置を

オススメしています。

 

もちろん

断熱や気密を高くすることも

大切なことですが、

これは冷暖房の使用量は抑えられても

冷蔵庫、洗濯機、食洗機、給湯器、照明

などの家電類の使用を削減することには

全くつながりませんからね。

 

つまり、どちらかと言うと

電気料金を安くするためというよりは

快適に暮らせるようにするため

という要素が強いという感じでしょうか。

 

✔️設置の有無による差異

 

では太陽光パネルを設置した場合と

設置しなかった場合とでは、

どれくらい差が生じるのでしょうか?

 

もちろん、

これは搭載できるパネルの量と

それぞれのご家庭の太陽が出ている間の

電気使用料によって異なるため、

都度シュミレーションしないと

明確な答えは言えないのですが、

過去の経験則を基にお伝えすると、

電力会社の買取金額が比較的高い

当初10年間の間にパネルの返済を

終わらせることを前提として試算した場合、

当初10年間の経済効果は

設置しなかった場合より

年間で6万円前後(月平均5,000円)、

返済と割高な買取期間が終わった

11年目以降の経済効果は

年間で20万円前後(月平均16,667円)、

といった感じでしょうか。

 

住宅ローンの返済期間が40年だとしたら

40年間でざっと660万円もの

出費の違いがあるというわけですね。

 

現在時点の電気料金単価でこの違いなので、

今後物価とともに電気料金も

どんどん値上がりしていくとしたら

もっと差が生じるということになります。

 

そんなわけで

家を建てるタイミングでは、

終わりがないランニングコスト

「電気料金」についても

しっかりと対策を立てていただきたい

と考えている次第です。

 

現在は売電単価が低いから

採算が合わないとか、

10年後にはパネルがダメになるとか、

廃棄処分に莫大な費用がかかるとか、

間違った情報が錯綜していますが、

これらは全て信用する必要はありません。

 

実際、太陽光パネルの発電効率は

年間で0.5%ずつ落ちていく

と言われているのですが、

これを基に試算すると

40年後でも当初の約80%ほど

発電しているということになるし、

事実、最古の太陽光パネルが

千葉県の京セラ工場に存在するのですが

40年経った今もそれぐらいの値で

発電し続けています。

 

ゆえ、間違った情報によって

大切な資産が目減りしないように

注意していただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。