平屋と価格と坪単価と

家の価格がどれくらいなのかを

見比べるにあたり

「坪単価」はよく使われる指標ですが、

これは「家の面積」「家の形」「土地の形」

といった要因によって大きく違ってくるし、

基準となる価格の中に

「消費税」が入っているか否か?

「全ての工事費用」が入っているか否か?

「使う材料」がどのようなものか?

面積が「延床」か「総施工」か?

によっても大きく違ってくるため、

工事のことを知っていないと

適切に見極めることが出来ません。

 

つまり、家の価格というものは

これらの要素を

上手く組み合わせることさえ出来れば

印象操作が出来るものであるため、

家の価格について詳しく知りたくても

全くといっていいほどあてにならない・・

というわけです。

 

住宅会社サイドに立ってみると、

正直に話して「高い」という

第一印象を持たれるよりは、

この複雑な仕組みを上手く利用して

安く感じてもらえるような

伝え方をした方が少しでも

次につながりやすくなりますしね。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

そんなわけで

家づくりをする時には、

坪単価云々を気にするよりも

まずは資金計画を行い

家の予算を適切に導き出した上で

気になる会社に行って

その予算の中で出来る家が

どのようなものなのか?

をお聞きするのが最良の方法である

と個人的には考えているのですが、

とはいえ、そうは言っても

一指標となっている坪単価を

全く無視するわけにはいかないので、

今回は坪単価と価格の関係性について

お伝えしていきたいと思います。

 

✔️逆相関の関係

 

坪単価と家の価格は

逆相関の関係にあります。

 

家の価格は家の面積が大きくなるほど

それに連動して高くなりますが、

坪単価は家の面積が大きくなるほど

それとは裏腹に安くなる。

 

逆に、家の価格は

家の面積が小さくなるほど

それに連動して安くなりますが、

坪単価は家の面積が小さくなるほど

それとは裏腹に高くなる。

 

というわけですね。

 

ゆえ「平屋」は

必然的に坪単価が高くなります。

平屋は階段もなければ

2階建てに比べると部屋数や収納量を

減らすことが出来るし、

設計次第で廊下もゼロ近くまで

持っていくことが出来ることから、

2階建てに比べて

居住性を損なうことなく

面積を縮小することが出来るからです。

 

イメージとしては、

33坪の2階建ての家を

居住性を損なうことなく

平屋にしてみたら

27坪弱にまで縮小出来た

という感じですかね。

 

階段で2坪(4帖)、

廊下で1.5坪(3帖)、

トイレで0.5坪(1帖)、

客間で2.25坪(4.5帖)、

削減出来たというイメージです。

 

そうそう。

家の面積が小さくなれば

坪単価が上がり、

家の面積が大きくなれば

坪単価が下がる理由は、

キッチン・お風呂・洗面・トイレなどの

水回りがあるスペースは、

これらがないスペースよりも

工事費用が嵩むからです。

これらのスペースには

通常の工事費用に加えて

これらの費用が上乗せされますからね。

 

そんなわけで、

設備品がないスペースが多くなる

面積が大きい家は坪単価が安くなり、

逆に設備品がないスペースが少なくなる

面積が小さい家は坪単価が高くなる、

というわけですね。

 

その分、家が小さくなることで

家の価格そのものは

2階建てに比べて平屋の方が

安くなるんですけどね。

 

先程の例で申し上げると

33坪の2階建てが坪80万円、

総額2640万円で建てられるとしたら

27坪の平屋は坪90万円、

総額2430万円で建てられる

という感じでしょうか。

 

もちろん、間取りのつくり方や

家の形によって価格は左右されるので、

この差は大きくなることもあれば

逆に小さくなることもありますけどね。

 

とはいえ、

1つだけ確実に言えることは

平屋の方が家は安くなるということです。

 

というわけなので、

「平屋にしたいけど価格が・・」

と悩んでいる方は

この記事を参考にしていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

それでは、、、

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。