住宅侵入リスクと家づくり

三井住友海上火災保険が

発表したデータによると、

「7割以上の家庭に

住宅侵入リスクがあり、

そのうちの6割以上が

防犯対策をしていない」

とのことです。

 

そして、多くの人が無意識のうちに

家の中に侵入されやすい状況を

自ら作り出してしまっている

ようなのですが、

以下の項目に当てはまるものがある方は

どうやら泥棒に狙われやすいようです。

 

①植木や枯れ木の手入れがされていない

②玄関先が掃除されていない

③ポストにチラシなどが溜まりがち

④夜、自宅周辺が薄暗く人目につきづらい

⑤敷地内に死角になる場所がある

⑥5分以内の外出やゴミ出しなどの際、

鍵を閉めないことがある

⑦置き配を夜まで放置していることがある

⑧外に干した洗濯物を仕事などで

夜遅くまで取り込まないことがある

⑨自宅にいる際に玄関や窓の鍵を

開けたままにすることがある

 

そんなわけで

家づくりをするにあたっては、

防犯性を高めることも配慮しつつ

間取りや外観、エクステリア設計を

行わなければいけない

というわけですね。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

では、これを一つ一つ

考えていきたいと思いますが、

まず①に関しては

植物の手入れは

想像以上に手間がかかるので、

この作業が好きじゃないという方は

そもそも植えないこと。

これに限ります。

 

また、必要以上に広い土地を

購入ししてしまったり、

不必要に余白を残しながら

家を建てるということも、

注意しておきたいポイントです。

 

無駄に余白が出来れば

その分手入れに手間がかかるし、

これをサボると

景観が乱れると同時に

泥棒に狙われやすくなる

ということですしね。

 

②、③に関しては

「こまめに掃除をしていただく」

しかありませんよね。。

 

④に関しては、

解決策は土地選びにあります。

「近隣にある程度の家がある」

「自宅周辺に充分な街灯がある」

ことが大事だと思われるので、

土地選びの際は、

昼間だけじゃなく夜も

土地を見に行くことを

忘れないようにしてください。

 

⑤に関しては、

設計が鍵を握ります。

家の中が外から丸見えになる

オープンな間取りにしてしまうと、

塀を高くしたり植栽や目隠しを

設ることでカバーしようとし、

結果、死角となる場所が

出来やすくなりますからね。

 

⑥と⑨に関しては、

こまめに鍵を閉めるという意識を

持っていただくしかないので、

②③同様に割愛させていただきます。

 

⑦に関しては、

共働きが当たり前となった現在は

あるある話だと思うので、

生活習慣上、置き配が多いのであれば

宅配ボックスを設置するとか

置き配がオープンにならないように

玄関ポーチ周りを設計するなどの

工夫は欠かせませんよね。

 

最後に⑧に関してですが、

室内干し中心の方や

乾燥機を使用される方には

ほとんど関係のない話かもしれませんが、

外干しを中心に考えられている方は

けっこう注意しておきたい

重要なポイントとなります。

 

見える場所に干すことによって

家にいる時間帯が分かってしまう上、

洗濯物の中身を見れば

家族構成や仕事まで分かってしまう

可能性が高いからです。

 

ゆえ、設計をする上では

洗濯物をどこに干すのかも考慮しつつ

間取りを考えることが

根本的な解決策につながります。

 

干場をどうするのかは、

外干しだけに限らず

中干しをする場合でも

非常に重要なポイントになってきますしね。

なんせ中干しの場合、

日光が当たらない場所だと

生乾き臭が発生しやすく

なってしまいますからね。

 

いかがでしたか?

かなりサラッとした簡単な説明でしたが、

言いたかったことは

防犯対策の多くは

土地選びや設計を心がけることが

かなり大切だということです。

 

なので、家づくりでは

動線・耐震・温熱など

大切なことはたくさんありますが、

より安心・安全で快適な

暮らしをしていただくために

防犯やプライバシーにも配慮しながら

家づくりをしていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。