残酷な分かれ道

いきなり質問ですが、

住宅ローン選びで

最も重視するポイントは

一体どこでしょうか??

 

金利ですかね?

それとも返済額ですかね?

 

おそらく、

どちらも!だと思いますが、

「毎月の返済額」は

借入額と返済年数と金利を

どう組み合わせるかで

大きく違ってくるんですよね。

 

例えば、

借入額を4000万円

返済年数を40年で固定して

金利別に返済額を見ていくと

・変動金利0.475%→月91,517円

・10年固定0.85%→月々98,330円

・全期間固定1.65%→月々113,892円

(金利はあくまで一例です)

という感じになり、

全期間固定と変動金利では

22,375円も返済額が

違ってくることになります。

 

また、

借入額を4000万円

金利を10年固定の0.85%で固定して

返済年数別で見ていくと

・40年返済→月々98,330円

・35年返済→月々110,140円

・30年返済→月々125,918円

という感じになり、

40年返済と30年返済では

27,588円も返済額が

違ってくることになります。

 

そして、

金利を10年固定の0.85%

返済年数を40年で固定して

借入額別で見ていくと

・借入額4500万円→110,622円

・借入額4000万円→98,330円

・借入額3500万円→86,039円

という感じになり、

借入額が3500万円と4500万円では

24,583円も返済額が

違ってくることになります。

 

どれも

どういった選択をするかで

けっこう違ってきますよね?

 

さて、あなたは

毎月の返済額をどれくらいが

妥当だと考えていて、

その額にするために

金利や返済年数、そして借入額を

どれくらいで設定しようと

お考えでしょうか?

 

おはようございます!

SIMPLE Inc.高根です。

 

資金計画では

総予算を出すためにその大半、

もしくは全部の可能性すらある

住宅ローンをどうするのかを

最初に決めていくのですが、

返済額を少しでも抑えたいと

お考えだとしたら

冒頭でお伝えしたように

1.返済年数を長くする

2.金利を安くする

3.借入額を減らす

この3つを組み合わせることで

予算を設定していきます。

 

仮に毎月払える額の限界が

肌感覚的に9万円だなと考えていて

でも借入額は4000万円必要だ

と考えているとしたら、

返済期間を40年にしつつ

金利を最安の変動金利で

設定するしか方法がない

という感じですね。

 

ただ、この3つには

それぞれリスクと言いますか

デメリットたるものも存在するので

それも理解しておかないといけません。

 

返済年数を長くすれば

その分、働き続けないと

いけない期間が延びるし、

金利を下げれば

金利が上がるリスクが

ずっとつきまとうし、

借入額を減らせば

住む場所や建てる家に

妥協しないといけない可能性が

出てくるといった感じですね。

 

ゆえ、資金計画では

これらのリスクをどう捉え

そのリスクをヘッジするために

どうするのかを話し合っていくことが

なにより大事な作業となります。

 

金利上昇に不安を感じているとしたら

変動ではなく固定になり

そうなれば返済負担が増えるので、

借入額を減らすがどうかを検討する。

 

あるいは、

返済期間に不安を感じているとしたら

返済期間を40年から35年に縮小し

そうなれば返済負担が上がるので

借入額を減らすかどうか検討する。

 

こういった作業ですね。

 

結果、

住む地域が変わるかもしれないし、

選ぶ土地が小さくなるかもしれないし、

建てる家が小さくなるかもしれませんが、

理想と現実の狭間で

この選択をよく考えてやることこそ

家づくりで最も大事なことだ

と言っても過言ではありません。

 

これから訪れるであろう

「金利ある世界」は、

貯金出来る余力が多ければ多い人ほど

楽しい人生を歩むことが出来ますしね。

 

金利ある世界の常識である

「投資」という世界は、

資産がある人には

莫大な恩恵をもたらすのに対し、

資産がない人には

何の恩恵ももたらさない

残酷な世界だからです。

 

これからは、

これをご理解いただいた上で

家づくりをやる時代です。

家を持ちながらも

イケてる暮らしをするために

くれぐれも資金計画を

間違えないでくださいね!

 

それでは、、、

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。