円高と利上げと家づくり

①トランプ政権による排他的政策

②アメリカの利下げ観測

③日本の利上げ観測

この3つの要素から

「円高」の方向に進むのではないか

と言われていますが、

「円高」は株式市場を牽引している

大手企業の業績にとっては

ネガティブな要素になる

可能性が高いものの、

こと国内住宅市場においては

ポジティブな要素となります。

 

住宅は原材料の多くを

海外からの輸入に頼っているため、

円安になればコストが上がり

円高になればコストが下がる

ことになるからです。

 

つまり、円高になれば

住宅取得費が下がる可能性がある

というわけですね。

 

また、日本の電気の大半は

火力発電によって

つくられていますが、

火力発電の原動力となる

液化天然ガスと石炭もまた

円安になればコストが上がり

円高になればコストが下がる

ことになるので、

家計に大きく響く電気料金的にも

円高は大歓迎な要素となります。

 

そんなわけで、

このまま円高が進むことを

切に願っているのですが、

一方で気になる点が

日本の利上げが進む可能性が

高まってきていることです。

買い物をする度に痛感しますが、

かなり物価も上がってきてますしね・・

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

では、市場の予想通り

近い将来

日銀が利上げを行うとしたら、

住宅ローン選択は

どのようにするのが最良なのか?

 

✔️借り換えありきは危険

 

住宅ローン選択をする上で

個人的にオススメ出来ないことは

「借り換えありき」で

住宅ローンを選ぼうとすることです。

 

借り換えをオススメしない理由は、

変動金利よりも固定金利の方が

金利が上がるのが早いから。

 

つまり、最初は

金利が安い変動を選んでおいて

変動金利が上がりそうなタイミングで

固定に借り換えればいいと思っても、

固定金利は変動金利より

上がるタイミングが早いため

借り換えにメリットが得られない

可能性が高いということですね。

 

また、借り換え時に団信に

入ることが出来るかどうか

今の時点では分からないことも

借り換えをオススメ出来ない理由です。

 

団信とは「団体信用生命保険」という

住宅ローン金利の中に組み込まれている

掛け捨ての生命保険ですが、

民間の銀行が取り扱う住宅ローンは

この保険への加入が必須項目なので、

加入時に申告する告知事項に

該当してしまった場合、

借り換えが出来ないことに

なってしまいますからね。

 

ゆえ、変動・固定金利選択・固定、

この3種類の住宅ローンの

良し悪しと対策をよく考えた上で

選んでいただくことが

大事かと思います。

 

ここ最近は、

YouTubeによって

住宅ローンの情報を

簡単に得られるようになったので、

以前のような情報不足による

選択ミスは少なくなっている

と思いますが、全ての商品が

利点と共に欠点も持っているので

着目すべきは欠点にどう対処するか

というところではないでしょうか。

 

変動であれば、

金利上昇の可能性があるなら

家計を貯蓄体質にして

いつでも繰上げ返済が

出来る状態にしておくとか、

固定より返済負担が軽くなった分も

浪費せず貯蓄に回していく、

といった感じでしょうか。

 

固定であれば、

住宅にかける予算を圧縮しつつ

それでも変動より返済負担が高いなら

家計の中で見直せることは

積極的に見直していく、

といった感じでしょうか。

 

兎に角、

家を持ったはいいが

返済が出来なくなるという

最悪の選択だけは避けられるよう

資金面をよく考えて

家づくりを行って

いただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。