経験と知識が物を言う土地選び

前々回にお伝えした内容を

ご理解いただいた上で

土地探しをすれば

確実に土地取得費を

抑えることが出来るのですが、

土地を買うためには

土地代以外にも

様々な費用がかかるため、

それも忘れてはいけません。

 

例えば

水道が引き込まれていない場合、

道路から敷地内に水道管を

引き込まないといけないのですが、

その工事費だけでも

30〜40万円ほど必要になるし、

これに加えて市町村に納付する

水道加入金諸々も必要となるため、

合わせて40〜60万円かかります。

 

また、その地域が

下水道区域である場合、

浄化槽の設置は必要ないので

その分建築費は安くなりますが、

下水道区域は受益者負担金を

市町村に納付しないといけないので

その費用が払えていない場合、

その費用も必要となってきます。

 

あるいは

その地域が下水道区域じゃない場合、

浄化槽を設置し道路の側溝に

排水するようになるのですが、

排水先の側溝が敷地側にはなく

道路の反対側にある場合、

道路を横断して排水管を

設置しないといけないので、

その費用も必要となってきます。

 

この他、

市街化調整区域と言われる地域で

家を建てようと思うと、

「農地転用」という申請が

必要になる場合もあれば、

「開発許可」という申請も

同時に必要になる場合もあるし、

「建築許可」という申請が

必要になる場合も

あったりするのですが、

それぞれに当然それなりの費用が

必要となってくるので、

こういったことも踏まえた上で

予算と照らし合わせながら

土地選びをしていかないと

いけないんですよね。

 

なかなか面倒でしょ?

不親切な不動産屋さんに

あたってしまうと

こういった専門的なことは

一切教えてくれないため

後から知ってビックリ!

なんてことも

珍しいことじゃありませんしね。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

そんなわけで

土地選びは専門知識がある

建築会社と一緒にしていただくことを

基本オススメしているのですが、

それはさておいたとして

個人的に最も気を付けた方がいい

と思っている土地が

「それなりに高低差のある土地」です。

 

一番低いところと

一番高いところで

50cm以上差があるような土地ですね。

外部に設ける階段の

1段あたりの高さが17cm前後なので

イメージとしては

玄関ドアを開けてから

3段以上階段が

必要になりそうな土地ですね。

 

もちろん理由は

余分なコストがかかる可能性が

高くなるからです。

 

例えば、敷地に高低差がある場合

家を建てる場所と車を置く場所に

あえて高低差をつける場合と、

なだらかな勾配で

車置き場を設置しつつ

基礎を高くつくる場合があり、

(深基礎と呼ばれるやつです)

どちらの方がいいかを

コストやおさまりを見つつ

敷地の使い方なども考えながら

検討することになります。

 

前者の場合は家と車との間に

擁壁をつくるため

その費用が必要になると同時に、

車置き場の土を

すきとって捨てることになるため

土の処分費用が必要となり、

後者の場合は、

基礎のコンクリート量が増えつつ

高さが増えた分、

強度も増すように

設計しないといけないので

その分余分なコストがかかる

という感じですね。

 

また、道路面だけじゃなく、

お隣さんとの間にある

境界壁との関係性なども

考慮しないといけないので

場合によっては、

予期せぬ費用がかかることも

決して珍しい話ではありません。

 

ゆえ、個人的には

土地提案をする時には、

なにより敷地の高低差に

気を付けるようにしています。

 

高低差によって生じる問題は

解決出来る問題ではあるものの、

そこに要する費用たるや

なかなかのもんですからね。

 

この高低差問題も

値段が安く設定されている

土地あるあるなので、

これから土地探しをする方は

高低差にも気を付けながら

土地を見るように

していただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。