定番スタイル

弊社の特徴といえば

「平屋」と「中庭」であり、

10年以上前からこれらを

定番スタイルにしているのですが、

もちろん、これには

しっかりとした理由があります。

 

平屋を推す理由は

「耐震性・温熱環境」という

性能面がまず1つ。

洗濯動線や掃除・片付けという

家事のしやすさが1つ。

老後はもちろんのこと

子供たちが小さいうちも

家が使いやすいことが1つ。

そして、高騰する電気料金対策と

後々のメンテコストという点で

経済的にメリットがあるのが1つ。

といったところでしょうか。

 

とはいえ、そんな平屋にも

デメリットも存在するわけで、

例えば家が高くなる、

そして土地が広くなる=高くなる、

結果、外構費も高くなる、

さらに防犯とプライバシーに

脆弱性があるなどが考えらます。

 

ゆえ、これらを全て解消するために

「中庭」という手段を

平屋に付加しているというのが

弊社なりの理屈です。

 

そんなわけで今回からは

これらの理屈について詳しく

お伝えしていきたいと思います。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

まず平屋の利点から

お伝えしていきますが、

ご存知の通り

平屋は2階建てに比べて

耐震性において優位性があります。

 

単純に2階建てに比べて

上からの荷重が少ないからです。

自ずと重心も低くなりますしね。

 

2階建ての場合、

1階を大空間でつくるのに対し

2階を細かく区切ることが多く、

結果、1階より2階の方が重い上

1階に2階の重量を支える壁が

充分に存在しないわけですからね。

 

その上、基本南向きで部屋をつくり

かつ南向きに大きな窓をつくるのが

家の定番スタイルなので、

追い討ちをかけるように

壁量バランスも

悪くなってしまいますしね。

 

そんなわけで2階建ての家は

「耐震3」だけでは複数回の

強い地震に対して不安が残るため、

耐震に加えて

「制震」も付加せざるを得なくなる

というわけなんですよね。

高いコストを支払ってでも、です。

 

実際、2025年4月から

耐震基準が厳しくなるのですが、

(太陽光設置と断熱性能アップにより

建物自体が重くなっているからです)

2階建ては例外なく全ての建物で

構造計算が必須化されるのに対し、

平屋は全てが必須化されている

というわけではありませんしね。

(平屋・2階建て関係なく

全て構造計算しますけどね!)

 

以上のような理由から

天然で耐震性に優れている平屋を

推しているというわけです。

 

✔️断熱性能アップの恩恵

 

続いての利点は

平屋は2階建てに比べて

温熱環境も優れていることです。

 

ここ最近は国の方針から

断熱性能がグンと上がり、

弊社でもZEH水準の断熱等級5、

もしくは1つ上のレベルである

断熱等級6を標準にしていますが、

この性能を有していれば

平屋の場合リビングのエアコンを

稼働しているだけで

家全体にその効果が行き届きます。

 

もちろん、

空気を遮断する

廊下がたくさんあったり

やたらと面積が大きい平屋になると

その効果が落ちてしまうので、

そうならないような間取り提案が

欠かせないんですけどね。

 

とはいえ、

上下階に分かれる2階建てに比べて

冷暖房効率が高いのは間違いないので

弊社では温熱環境的にも

平屋を定番にしている

というわけですね。

 

付け加えるなら

「廊下のない平屋」を

定番にしているという感じでしょうか。

もちろん、ご要望や土地の環境次第で

廊下が出来ることもあるんですけどね。

 

では、性能面での

平屋の利点はこれぐらいにして

次回は生活面での利点について

お伝えしていきたいと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。