家事ラク動線の裏と表

共に働き、共に育児をし、

共に家事を行うことが

当たり前となってきた今、

「家事ラク」というキーワードは

家づくりで外すことが出来ない

重要なことの一つではないでしょうか。

 

いかに

洗濯という毎日の作業を

効率よくこなせるようにするか?

 

いかに

家が散らからない工夫と

片付けやすい工夫を

間取りと収納づくりによって

することが出来るか?

 

いかに

帰ってきてからの動きと

食事の準備から後片付けまでを

無駄なくやることが出来るか?

 

いかに

手入れが簡単で

掃除の手間が省けるもの

(家電や設備)を選べるか、

かつ、掃除が楽ちんな

住まいにすることが出来るか?

 

そして、いかに

手入れがいらない庭に出来るか?

 

これらの実現は

私たち設計側にとっても

大切な責務の一つでもあるわけですが、

とはいえ「家事ラク」のいう言葉には

副作用が潜んでいることがあるので、

その点にも注意が必要です。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

例えば、

「家事ラク」に欠かせない

重要なポイントは

「スムーズな動線」だと思いますが、

動線を重視し過ぎたあまりに

生まれてしまう副産物が

「廊下」というスペースです。

 

廊下が不要物である理由は、

収納としての機能を

半減させてしまう可能性を

存分に秘めているからです。

 

3帖の収納には

棚を設置出来る有効な壁の長さが

通常、5m強存在しますが、

ここに通り抜けるための

廊下スペースをつくってしまうと

そのうちの半分である2.5m強の壁が

使えなくなってしまうという風に。

 

結果、

図面で見る限りでは

充分な収納があると思っていたのに

いざ暮らし出してみると

思いの外、ものが置けなかった・・・

という不測の事態を招きます。

 

また、廊下が増えると

それに伴って

ドアの数も増えやすくなる

という副作用も起こります。

 

結果、その分コストも上がるし

(引き戸の場合

1本あたり7万円強します)

ドアが増えれば

冷暖房の空気の循環も悪くなるため

高断熱化された今の家といえど

温度差が生まれやすくなります。

 

✔️総じてコストアップしやすい

 

そして「家事ラク」を追求する上で

理解しておいた方がいいことが

コストが上がりやすい要素が

それなりに潜んでいる

ということです。

 

例えば、

キッチンからの動きを

スムーズにするために

ダイニングスペースを

キッチンの前ではなく

横にしたいというご希望を

2人に1人くらいの割合で

お聞きしますが、

このご要望をお持ちの方が

知っておいた方がいいことが

「家のコストが上がりやすい」

ということです。

 

この間取りにする場合、

使いやすい間取りにするには

キッチンとダイニングスペースだけで

14帖は必要となるため、

仮にリビングに大きなL型ソファーを

置きたいと考えているとしたら

LDKを合計すると最低でも22帖、

出来れば24帖は必要になりますからね。

 

キッチン前ダイニングの場合、

18帖もあれば

リビングに大きなL型ソファーを

置くことが出来ることを考えると、

こうしただけで4〜6帖(2〜3坪)、

価格にすると160万〜240万円

価格が上がってしまう

という感じです。

 

ゆえ、

予算的に厳しい場合などは

その分、別の部分を縮める、

あるいは、なくすことによって

面積を調整しないといけない

ということを

知っておかないといけません。

 

いかがでしたか?

 

これらはほんの一例であり、

水回り設備や家電などに関しても

間取り同様に追求すれば

青天井に価格が上がっていく

恐ろしさを潜んでいます。

 

これから家づくりを計画される方は

良い面ばかりに着眼するのではなく

そういった裏側にも

しっかりと目を向けられるように

していただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。