ライフスタイルの変化と個室の広さ

昔の家は

収納をたくさんつくるのではなく、

収納家具を置くというスタイルが

主流だったことから

(結婚の儀式として

家具を持ち込んでいました)

部屋は広めにつくられていましたが、

その習慣もなくなり

収納をたくさんつくるのが

主流となった現在は、

家具置場を確保するために

部屋を広くつくる必要がなくなりました。

 

また

スマホやタブレットがなかった昔は、

決まった時間にテレビの前にいるか

ビデオに録画して

後日見るしかなかった上、

居間にあるテレビの実質的支配権は

父親が握っていたことから、

自分の部屋にテレビを置いて

自分の時間を楽しむことが

当時のライフスタイルだったのですが、

スマホやタブレットがある現在は

好きな場所でやりたいことをして

過ごすことが出来ることから、

わざわざ自分部屋に閉じこもって

過ごす必要もなくなりました。

 

そんなわけで

現在の家づくりでは、

寝室や子供部屋といった個室を

以前のように広くつくらず、

代わりに家族みんなが

家時間の大半を過ごす

リビングダイニングキッチンを

広くつくるのが主流になったのですが、

さて、あなたは寝室も含めて

子供たちの部屋を

どれくらいの広さでつくろうと

お考えでしょうか?

 

おはようございます!

SIMPLE Inc.高根です。

 

では、まず寝室から

考えていきましょう。

 

寝室に関しては

「ただ寝るだけの部屋」

であることが基本であることから、

どんなベッドをここに置くのかで

広さを算出するのが

最良の手段ではないでしょうか。

 

後日、収納編でお伝えしますが、

家族全員の衣類を保管する

ファミリークローゼット、

もしくは自分たちの衣類を保管する

(ウォークイン)クローゼットを

近くに配置する可能性が高いため、

寝室にはベッド以外

ほぼ置くものがないでしょうしね。

(収納に収まりきらないくらい

服があれば話は変わりますが・・)

 

例えば、6帖という広さは

長手方向が3m51cmで

短手方向が2m60cmですが、

ここに置くベッドが

クイーンサイズ1台だとしたら

横幅が1m80cmで

長さが2m(ベッドヘッドがある場合

もう少し長くなります)ですが、

これを寝室の真ん中に置くとしたら

両脇に約85cmずつスペースが出来るため

この場合、広さは6帖あれば充分だ

ということになります。

 

また、それだけの余白があれば

そこにベビーベッドも置けるし、

シングルベッドを追加で

寝室に持ち込む場合でも

充分追加で置くことが出来ます。

(シングルベッドのサイズは

横幅が90cm〜1mです)

 

いかがですか?

このように考えていただくと

適切な広さが導き出しやすい

のではないでしょうか。

 

ダブルベッドを2台置くとしたら

横幅1m40cmが2台になるので

6帖の場合、出来る余白が71cm。

両サイドに余白を振り分けた場合

それぞれ35.5cmの余白になりますが、

これが狭いと感じるなら、

横幅をもう91cm広げて

寝室の広さを7.5帖にする。

寝るだけの部屋なので

広げる必要がないと思えば

6帖のままで設計する、

といった感じですね。

 

なので、

この考え方をもとに

以下の数字を当てはめながら

考えていただくと

とっても分かりやすいかと思います。

 

(部屋の広さ)

4.5帖→2m60cm×2m60cm

6帖→3m51cm×2m60cm

7.5帖→4m42cm×2m60cm

8帖→3m51cm×3m51cm

9帖→5m33cm×2m60cm

10帖→4m42cm×3m51cm

 

(ベッドのサイズ)

シングル→90cm×2m

セミダブル→1m20cm×2m

ダブル→1m40cm×2m

クイーン→1m80cm×2m

 

この数字をもとに

ご夫婦で話し合ってみてください!

 

では次回は

お子さんの部屋について

考えていきたいと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。