大きな買い物の心得 土地編

例えば、Aというスーパーで

200円で売っているCという商品が

Bというスーパーでは

250円で売っていて、

逆にAというスーパーでは

300円で売っているDという商品が

Bというスーパーでは

250円で売っているとした場合、

Cの商品はAのスーパーで買い

Dの商品はBのスーパーで買う

という買い物の仕方が

最も安く買い物が出来ますが、

(200円+250円=450円)

仮にAのスーパーとBのスーパーを

移動するために

ガソリン代が60円かかるとしたら、

「その選択は合理的である」

とは言えなくなります。

 

また、新NISAによって

投資がかなりブームになっている現在、

YouTubeやSNSなどの情報をもとに

「集中投資」をされている方も

それなりにいらっしゃると思いますが、

毎月(毎日)値段を気にすることなく

淡々と買っていく

「積立投資」とは違い、

まとまった資金を

一気に投じることになる「集中投資」は

「なぜ、そこで買ったのか?」という

自分なりの理屈(根拠)が示せないまま

購入すべきではありません。

 

要するに

表面的に見えているところだけに

目を向けて判断するのではなく、

目を向けるのがめんどくさいところまで

(=表面的には見えにくく分かりにくい)

しっかりと目を通した上で判断し

購入した方がいいというわけですね。

 

前者の場合は金額も小さく

その選択によって

大金を失うことにはならないものの、

後者は場合によったら

とんでもない額の大金を

あっという間に失ってしまう

リスクが潜んでいますからね。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

このように

大きな決断を要する買い物は

感情や直感だけに身を任せて

突っ走るのは非常に危険なので、

勉強し知識をつけ

表面的には見えにくいところまで

目を通せるようになった上で

論理的に購入の可否を

決めていただいた方がいいのですが、

こと家づくりに関しても

同じことが言えるかと思います。

 

✔️土地価格の見方

 

土地を買う時は

土地代だけを支払えばいいかと言うと

決してそういうわけではありません。

 

その土地の所有者が

不動産屋さんじゃなければ

仲介してくれる不動産屋さんに

仲介手数料を払わないといけないし、

水道が敷地内に引き込まれていなければ

水道を引き込む工事が必要になると同時に

市町村に払う水道加入金が必要になるなど、

見えない経費がたくさんかかるからです。

 

ゆえ、単純に土地の値段だけに

気を取られるのではなく、

こういった隠れた経費を全て含めた上で

総額いくらかかるのかで判断する癖を

身につけていただいた方がいいかと思います。

 

仮に、同じ地域で

気になるAとBという土地があり、

Aという新規分譲地の土地は

土地代は1000万円するが、

Bという土地は土地代が900万円と

100万円も安いとしたら、

土地代だけに目を向けると

Bを選んだ方が一見お得に見えますが、

蓋を開けてみると

Bの方が高くつくこともある

という感じですね。

 

仲介手数料がいらないAに対し、

Bは仲介手数料が必要になる。

かつ、水道や境界が整っているAに対し、

Bは水道引き込みや境界工事に

多額の費用を要する。など

表面的には見えていない

いくつかの理由によって、です。

 

土地が坪あたり5万円以下で

売られているような地域では、

土地の広さによっては

身内が所有している農地(田や畑)を

転用の許可申請を行い、

境界壁をつくり、土を入れ替え、

水道を引っ張ってくるという

造成工事をするよりも、

近くで売られている土地を買った方が

安くつくということも

決して珍しくありませんしね。

 

というわけなので、

大きな買い物をする時は

目に見えた費用だけじゃなく、

見えていない費用に何があるか?

そして、それらには

どれくらいの費用がかかるのか?

にまで目を配ることを忘れないように

していただければと思います。

 

では、次回は

土地以上に価格のことが解読しにくい

家についてお伝えしていきたいと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。