2020年に世界を震撼させた
コロナウイルス感染症対策として
世界的に行われた金融緩和をきっかけに
物価高騰(インフレ)の流れが加速し、
それに伴って
家を取得する費用も大きく上がりました。
そして、その皺寄せは
全てと言っていいくらい
住宅ローンにやってくるんですが、
収入が増えていない中
借入だけが増えてしまうとしたら
あなたならどうしますか?
多くの人がそうしているように
金利が安い変動金利を選んで
少しでも毎月の負担を減らす
という選択をするでしょうか?
それとも別の選択をするでしょうか?
おはようございます!
SIMPLE Inc.高根です。
では今回は
変動金利について
詳しくお伝えしていきたいと思います。
長くデフレが続いたここ日本では
もともと8割以上の人が
変動金利を選んでいたのですが、
住宅取得費が上がったことと
固定金利と変動金利の金利差が
ずいぶんとあることで、
なおのこと変動金利を選ぶ人が
増えているのが現状だと思うので、
それも踏まえて
お伝えしていきたいと思います。
✔️変動金利という商品
変動金利は、
金利の変動に合わせて
返済額が変わっていくのですが、
かといって
毎月返済額が変わってしまう
なんてことはありません。
さすがにそこまで不安定だと
ちょっと怖いですよね・・・
では、どんな仕組みなっているのか?
まず変動金利は
半年ごとに金利が見直されます。
そして、金利が変動した場合、
すぐさまそれは反映されるんですが、
ここで面白いのが
返済額は変わらずそのままだ
ということです。
ただ、返済額が変わらないものの
中身の内訳、
つまり元本と利息の割合が
変わってしまうんですけどね。
仮に、返済額が9万円だとして
元本が7万円、利息が2万円だとしら
元本が6万円、利息が3万円になる
という感じですね。
ここまでは大丈夫でしょうか?
では、続いての特徴をお話ししますね!
続いて、返済額が変わる
タイミングについてですが、
これは5年ごととなっています。
つまり、半年ごとに
金利の変動が反映され、
元本と利息の割合は変化するものの
返済額は5年間ずっと変わらない
ということですね。
これは、けっこうな安心材料ですよね!
ただし、仮にこの5年の間で
こまめに金利が上がるような状況が
起こってしまったとしたら、
それだけ元本の減りが
予定より遅くなっている
ということなので、
その分、返済負担は上がりやすく
なってしまいます。
例えるなら、5年後には
当初の予定では元本が3500万円まで
減っている予定だったのに、
金利上昇によって3600万円までしか
減っていないという状況ですね。
これはなかなかキツイですよね・・
元本が減ってない状況で
金利が上がるとしたら
急激に返済負担が
上がってしまいますからね。
ま、これはあくまで
金利が上がり続けた場合の話
なんですけどね。
このタイミングで
返済額が上がり過ぎるのも
かなり大きな負担になることから、
当初の返済額の1.25倍までしか
返済額を上げないというルールも
変動金利には存在しますしね。
要するに
変動金利を組んだからといって
もし今後金利が上がるような
状況になったとしても、
すぐさま払えなくなるわけではないので
まずはこれらを押さえておいて
いただけたらと思います。
もちろん
もっと先を見据えると、
インフレの継続とともに
金利も上がっていくとしたら、
減らない元本が積み重なっていき
最後に大きな皺寄せが来るため、
しっかりと「貯金」をしていって
頂かないといけないんですけどね。
ここが最も重要なポイントです!
✔️安易な選択は命取りになる
以上が変動金利の特徴ですが、
個人的な感想を述べさせていただくと
「貯金」が癖づいていて
今後も安定的に出来る方であれば、
この選択は全然ありだと考えています。
他方、
借入額が大きくなり過ぎて
返済的に固定ではキツイから
少しでも負担が抑えられる
変動を選ばざるを得ないという方は
選ばない方が無難だと思っています。
そんなカツカツ状態では
「貯金」なんて出来ないでしょうし、
下手をしたら金利が上がっただけで
返済が滞ってしまう可能性すら
あるような気がするからです。
変動金利が上がりそうなら
固定金利に乗り換えればいいやん
と安易に考えてしまう方も
いらっしゃるかもしれませんが、
残念ながら、変動が上がる頃には
固定はずいぶんと上がっているし、
借り換えにをするためには
数十万円もの費用が必要になり、
それをさらにローンに
上乗せするとなると
なおのこと返済負担が
上がってしまうだけですしね。
これが変動金利という
商品の特徴と内容であり、
僕自身の個人的な見解です。
では、今回はここまでにして
次回は固定金利について
お伝えしていきたいと思います!
それでは、、、