「建築費が高くなることに加え
土地代も高くなることから
(土地が広く必要になるから)
「平屋は高い」というイメージが
自然と家を建てる方の頭の中に
出来上がっていると思いますが、
これは「その通りだ」
とも言えるし、
また「その通りではない」
とも言えます。
つまり、
家づくりのやり方一つで
平屋が割高になる場合もあれば
割安になる場合もある
ということなのですが、
ではこの違いは
一体何をキッカケに
生じるのでしょうか?
おはようございます。
SIMPLE Inc.高根です。
この違いは
「間取りの考え方」
によって生まれます。
例えば、
一般的なお家は外周面で
採光や日射を確保しますが、
この考え方で間取りを考える場合
直射光を入れたい方位は
基本、周囲の建物から
充分な距離を確保しなければ
いけないため、
南向きの土地を選択するか
あるいはそれ以外の土地である場合
日当たりのためのスペースを
余分に確保しないといけません。
結果、まず土地代が
割高になってしまうのですが、
これらの土地は外構代も
確実に割高になります。
南向きの土地の場合、
駐車スペースと庭が一体になるため
見知らぬ人に侵入されないための
塀工事や門工事などが必要になる。
ウッドデッキをつくるも
デッキが明け透けになあるため
デッキの目隠し工事が必要になる。
家の中を覗かれにくくするために
植栽工事がそれなりに必要になる。
といった理由から。
南向き以外の土地である場合、
単純に施工面積が
大きくなるからに加えて、
南向きの土地ほどではないにせよ
視線を遮るための工事や
侵入されにくくするための
塀・門・目隠し・植栽といった
工事が必要となるからですね。
最後に建築費。
建築費に関しては、
壁面積は2階建てに比べて
少なくなるものの、
基礎面積と屋根面積が
大きくなることから
割高にはなってしまいます。
それに加えて
坪数という固定概念に
引っ張られてしまうと、
無駄に家が大きくなるため
なおのこと割高になってしまう
といった感じででしょうか。
✔️高くない平屋にするには?
他方、採光や日射を
外周面だけに頼らず
「中庭」からも確保することを
前提に間取りを考えると
土地代と外構代が
劇的に安くなります。
採光や日射を充分確保するためには
隣地に建つ建物からの
距離が重要となりますが、
「中庭」をつくることで
自然と隣地の建物から
充分な距離が確保出来るようになり、
結果、余分な土地を
確保する必要もなくなるし、
南向きの土地にこだわる
必要もなくなるからです。
いわば、
その家を建てるための
必要最小限の土地さえ
確保すればいいようになる
というわけですね。
日当たりを一切気にすることなく。
そして、
土地の面積が狭まった分
外構の施工面積も最小化します。
かつ、外周面に採光や日射のための
窓を基本取る必要がなくなるため、
防犯性とプライバシー性が高まり
塀や門、目隠しや植栽なども
ほぼいらなくなる
といった感じでしょうか。
建築費に関しては、
中庭がない平屋に比べて
中庭がある平屋は
割高にはなってしまいます。
中庭をつくることによって
外壁・基礎・屋根の
施工面積が大きくなるからです。
ただし、
中庭をつくることによって
カーテンやシャッターが
基本いらなくなることから
その分割安にはなるので
決して大幅にアップにはならないし、
外構費用が大幅に安くなる分、
外構と家を一体として考えると
むしろ割安になるんですけどね。
(カーテンがいらない理由は
視線を遮る必要がないからで、
シャッターがいらない理由は
中庭には直風が当たらないからです)
そんなわけで、
間取りの考え方一つで
2階建てに比べて
平屋は高くもなるし、
逆に高くならないどころか
むしろ安くなるとも
考えている次第です。
こんな考え方があることも
知っていただければ、
家づくりのコストが
どんどん上がっている中でも
平屋という選択肢を
もっと前向きに考えられる
のではないでしょうか。
それでは、、、