最近のトレンドと副作用と

現実的な予算で

家づくりをするためには、

土地代や外構代を抑えつつ

本丸である建築費も

抑えなければいけません。

 

とはいえ、

耐震や断熱といった性能は

非常に大切なものであるため

削るわけにはいきません。

 

また、

投じたお金に見合った

暮らしの質を手に入れようと思うと

使う材料の品質や

デザイン性の高さなんかも

妥協しにくいものであるため、

削りたくないというのが

本音ではないでしょうか。

 

では、どこを削れば

コストカットになるのか

という話になるのですが、

個人的には

「面積」を削ることが

最良のコストカット方法

ではないかと考えています。

 

家の面積を削れれば、

土地の面積も削れるので、

家のコストが削れると同時に

土地のコストも削れますしね。

土地の面積が小さくなった分、

外構コストも。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

そんなわけで弊社は、

家の面積を必要最小限にすることを

昔からオススメしているのですが、

面積もまた

「感情的に小さくしにくい」

というのが本音だと思います。

 

小さいと

足りないかも?とか

住みにくいんじゃ?

という不安が拭えなかったり、

せっかく家を建てるのにとか

カッコ悪いとか

お金がないと思われるんじゃ?

という感情がないかというと

全くの嘘になるでしょうからね。

 

なにより家といえば

「2階建て」だったり

「30坪以上」みたいなのが

当たり前というか常識のように

根強く存在するわけですしね。

 

✔️適度な広さ

 

面積を最小限にするために

最優先で取り組んで欲しかった

子供部屋や寝室の広さ改革は

ここ数年で急激に浸透しており、

6帖が当たり前というか

最低基準だった子供部屋は

4.5帖が基準となり、

8帖どころか

10帖が当たり前だった寝室も

今や6帖が基準となるぐらいまで

変化してきました。

 

ま、冷静に自分たちが

寝室を使う時間を考えてみると

「そりゃあ、寝るだけなんで

これだけあれば十分か」となるし、

子供たちだって

受験時期にでもならない限り

寝る時間以外ずっと

リビングで過ごすのが

現在のライフスタイル

であることを考えると、

当たり前っちゃあ

当たり前なんですけどね。

 

そんなこんなで

プライベートルームに関しては

もはや言うことがないぐらい

コストカットに

取り組めているわけですが、

この反動としてコスト増加に

大きく寄与しているのが

LDKの広さではないでしょうか。

(リビングダイニングキッチン)

 

20帖なんて朝飯前。

ここ最近は24帖どころか

それを遥かに通り越して

30帖とかも耳にしますからね。

まさに「アラブの石油王の住まい」

といっても過言ではない広さです。

 

もちろん、

予算が有り余っているなら

自由な広さにしていただいて

全然いいんですが、

子供部屋や寝室の広さを

小さくした分を

ここで相殺してしまっては

コストカットにならないので

個人的にはLDKすらも

適切な広さで設計することが

大事だと思っています。

 

合理的に

子供部屋と寝室で6帖縮めたのに

LDKが10帖広がってしまったでは

逆に4帖デカくなり、

コストに換算すると

150万円ほど高くなりますからね。

 

ゆえに

とにかく広め志向になっている

LDKの広さこそ、

なおのこと冷静に

考えていただきたいと

考えている今日この頃です。

 

以前からお伝えしていますが、

LDKの適切な広さは16帖で

置く家具によっては

18帖が必要な場合もありますが、

このあたりの広さで

計画していただくのが

コストとのバランスが

最適だと思います。

 

インスタやYouTubeの影響を

受けるのは仕方ないと思いますが、

返済と暮らしのバランスが崩れては

なんのために家を持ったのか

という結論に至ってしまいます。

 

ゆえに、

情報に踊らされないように

冷静に家づくりを

行うようにしてくださいね。

 

では次回は

これまたここ最近

異常なまでにトレンドになっている

「水回りを伴った回遊動線」

について個人的な見解を

書いていきたいと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。