先日の日銀総裁会見にて、
「国債の買い入れを減額をする以上
相応の規模になると考えているが
具体的な減額のペース
減額の枠組みなどについては
市場参加者の意見も確認しながら
しっかりとした減額計画を
作っていきたいと考えている」
と植田総裁が述べていましたが、
国債の買い入れ金額が減れば
さらに「長期金利が上がる」ことが
予想されるため、
その影響をモロに受ける
全期間固定型の住宅ローン金利や
10年固定型の住宅ローン金利は
さらに上がることになります。
ゆえ、この状況が現実化すれば、
所得が思うように上がっていない中
返済負担を上げないようにするためには、
返済期間を可能な限り延ばしつつ
金利が安い変動金利を
選ぶしか方法がなくなるわけですが、
この選択について
あなたはどのようにお考えでしょうか?
おはようございます。
SIMPLE Inc.高根です。
と言われても
そんな状況になれば、
わざわざ金利が高い固定金利を選ぶ
という選択肢を取りたい人は
そうそう居ないと思うので、
変動金利を選ばざるを得ない状況である
と仮定して、今後のリスクに
どう対応していっておいた方がいいのか
について
今回はお伝えしていきたいと思います。
「元利均等払い」と呼ばれる
最初のうちは
元本よりも利息の払いの方が大きく、
後になるにつれて
利息よりも元本の払いが大きくなる
返済方法が主流の住宅ローンにおいては、
当初のうちの金利を
出来るだけ低くしておいた方が
元本が減るスピードも早くなるので、
その点だけを考えても
まだ当面金利が上がらないだろうと
言われている
変動金利を選んでおいた方が
圧倒的に有利な状況ですしね。
✔️とにかく貯金することを優先する!
いわゆる専門家と呼ばれる方の見解では、
当面、変動金利は上がらないだろうし、
上がったとしても
固定金利と同水準まで上がるとは考えにくい
とのことなので、
おそらくそうなのかもしれないものの、
金融の世界において
「専門家の言うことは基本当たらない」
と言われているように
この意見もあっさり裏切られる可能性がある
と思っていた方がいいと
個人的には考えています。
事実、現在の大幅な円安は
アメリカとの金利が大なり小なり
起因していると思いますが、
過度なインフレ抑制と
これを是正するために
日銀が短期金利を上げていく可能性が
充分に考えられると思います。
まだ当面の間
長期金利は上げられないだろうと言われつつ、
植田総裁はあっさりと
それもクリアしてきた過去がありますしね。
そんなわけで、
当面上がらないだろうし
もし上がったとしても
固定ほどにはならないと思いながら
変動金利を選ぶのではなく、
今後、思いもよらないタイミングで
上がるかもしれないと想定しつつ
変動金利を選んでおくべきである
と考えています。
そして、その時に備えて
しっかりと「貯金」していくことが
とっても大切だと考えています。
そのためには
まずは「貯金」の原資をつくること。
家づくりの予算を根本から見直す、
現在の保険契約を全て見直す、
所有する車を見直す、
確実にこの3つに
メスを入れることによって、です。
そしてその上で、
その原資を物価上昇率よりも
増えるところに預けること。
これが大事です。
物価が今後毎年2%ずつ
安定して上がっていくと仮定すれば
それ以上に増えるところに
お金を預けていくというわけですね。
つまり、0.3%という
銀行の定期預金ではなく、
ましてや0.02%という
銀行の普通預金でもなく、
新NISAを使いながら
「長期分散積立投資」に
お金を預けていくことが大事である
ということですね。
というわけで
これから家を建てる方は、
こういったことも意識しながら
資金計画を行なっていただければ
と思います。
それでは、、、