「白」を基調色にする理由

「色」はその時代のトレンドを

明確に表すものであり、

リクシル、パナ、TOTOといった

水回りメーカーのショールームに行くと

現在のトレンドカラーを

一瞬で掴むことが出来ます。

(インスタ見てても分かりますが笑)

 

現在は「グレー」や「ベージュ」、

その2色が混ざった「グレージュ」

といった全体的に彩度が低く

くすみがかった色が

まさにトレンド真っ只中であり、

水回り商品だけにとどまらず

壁材、床材、ドアなどにも

幅広く取り入れられてきていますが、

こういった優しい色合いで

仕上げられた空間って

やたらと落ち着くし、

なんとも言えないお洒落感に

満ち溢れていますよね。

 

そんなわけで

うちもモデルハウスを建てる時、

トレンドに乗って

グレーやベージュを

ふんだんに取り入れようかと

けっこう悩んだわけですが、

散々悩んだ挙句、

初心に返って「白」を

基調にしたのでした。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

というわけで今回は、

こんなトレンドであるにもかかわらず

あえて時代の波に乗らず

「白」を基調色にした理由について

お伝えしていきたいと思います。

 

✔️光の反射・拡散効果

 

弊社が住まいづくりをする中で

こだわっていることの一つが

「日中は自然光だけで過ごせる住まい」

にすることです。

 

晴れていて

光が入ってくる日はもちろん、

たとえどんよりと曇っていても、

また雨が降っていたとしても、です。

 

そして、これを実現するためには

1.光を遮断しないこと

2.入ってきた光を反射・拡散すること

この2つが肝になってくるのですが、

この2つ目の要素に

最大限寄与してくれる色が「白」です。

 

くすみ系の色は

光の反射・拡散という点においては、

白に比べると弱く

明るさのトーンが落ちやすくなり、

晴れていても照明なしでは過ごせない

家になりやすいですからね。

 

そんなわけで室内に関しては

基本、家全体に「白」を

使うようにしています。

 

外部に関しても、

白を使うと「汚れが目立つ」という

ネガティブな要素は拭えないものの、

反射効果が高い分

壁の中に熱がこもりにくく

室内への熱伝導を低くしてくれる、

そして中庭に入ってきた光を

より多く室内に届けてくれる

というメリットはあるので、

汚れを目立ちにくくするために

窓や換気扇などの部材を

出来るだけ見えない(目立たない)

場所に隠すという工夫も

心がけて設計しています。

 

✔️コーディネイトしやすい

 

そして白を基調としている

もう1つの理由が

コーディネイトがしやすいことです。

 

ベースカラーを白で統一しておけば、

木材のナチュラルな色調や、

観葉植物のグリーンとも相性が良い上、

家具や小物なども選びやすくなります。

 

また、黄色、赤、青といった

彩度の高い原色系のアイテムなどを

差し色に加えても違和感が出にくい

というのも白が持つ魅力の1つです。

 

そんなわけでベースカラーには

白をオススメしている

というわけですね。

 

かつ、家そのものに

あまり多くの色を使わないことを

オススメしています。

 

家そのものに色を使い過ぎてしまうと

その後、搬入される家具や小物などで

色が散乱することになり、

統一感がなく落ち着かない家になってしまう

可能性が高くなるからです。

 

ゆえ、クロスの張り分けは

あまりオススメしていないし、

出来るだけカーテンを使わなくて

良い家にしているんですよね。

 

いかがでしたか?

これが弊社が

白を基調色にしている理由です。

 

白は遊び心がなく

なんだか味気なく感じてしまう

色かもしれませんが、

逆に言うと主張がなく

他の色を惹き立ててくれる

素晴らしい色でもあるので、

その点も考慮しながら

コーデしていただければと思います。

 

そして、コーディネイトの際には

家具や小物、そして生活用品などが

入った状態がどうなるかまで

想像していただくことを

忘れないようにしてくださいね。

 

それでは、、、

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。