「家づくり」で最も大事なこと

イギリスの組織論学者である

リンダ・グラットンによると、

日本人の寿命は10年ごとに

2年ずつ延びていっており、

結果、2007年生まれの過半数が

100歳以上生きることになる

ということなのですが、

この研究を基に家づくりを考えるなら

50年どころか、60〜70年ほど

そこで暮らすことを前提として

家づくりの計画を立てなければいけません。

 

つまり、子育て中だけじゃなく、

やがて子育てが終了し

夫婦だけになる時間の方が

圧倒的に長いことも考慮した上で、

間取りやサイズ感、使い勝手を

考えた方がいいということ。

 

かつ、それだけ長い間、

家を維持管理していくために

必要となるであろう費用

(=ランニングコスト)も

織り込んだ上で予算設定を

行わなければいけないということ。

 

さらに、

たとえ寿命が延びるとしても

健康寿命も延びるとは限らないため、

(だいたい70歳前後だと言われています)

リタイア後(100ー70=30年分)の資金を

今のうちから準備していけるような

資金計画をしなければいけないということ。

 

これらが、

これから家づくりをする上で

とっても大事なことである

というわけですね。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

では、これらを実践していくにあたり

どのように考え、

具体的にどのようにしていけば

いいのでしょうか?

順を追って

1つ1つお伝えしていきたいと思います。

 

✔️今のことだけを考えない

 

個人的には家づくりをする上で

最も大事なことがこれだと考えています。

 

例えば、

誰もが借りられるだけローンを借りて

やりたいことを全て叶えることは可能ですが、

このような選択をすることで

家づくりに予算を使い過ぎてしまい、

家を維持管理していくために

必要となる資金を貯めていくことが

出来なくなってしまうと、

いざ何かが起こった時に問題が発生します。

 

10年が経過し

保証期間が終わった後すぐに

エコキュート(電気給湯器)が壊れてしまい

その交換費用に50万円必要だとしても

その資金すら捻出出来ないとしたら?

 

そして、似たようなタイミングで

冷蔵庫や洗濯機が壊れ、

かつ食洗機も壊れ、

かつエアコンやパソコンなどの

電化製品が壊れるなどしたら?

 

これらは生活する上で

問答無用で必要なものばかりなので

キャッシュがなければ

ローンを組んで購入するしか

方法がありませんよね?

 

となれば、

さらにローンが上乗せされて

なおのことローンを返すためだけに

働かざるを得なくなるだけですよね?

 

また、その数年後には

外壁の塗り替えやコーキングの打ち替え

といったメンテ費用が必要になるし、

かつ、同じタイミングで子供たちが

大学に進学する可能性もありますよね?

それだけじゃなく、

子供たちに車が必要になるかもしれないし、

車に乗る乗らないに関係なく

免許の取得費用も必要になります。

そして、成人式の費用も。

 

このように家を持てば、

それを維持管理するための費用が

コンスタントに必要となるし、

それだけじゃなく子供たちにも

桁違いに費用がかかるようになってきます。

 

ゆえ、こういった費用も

全て取りこぼすことなく織り込んだ上で

予算の計画を立てなければいけない

というわけですね。

 

自分たちの車だって

10年に1回は買い替えたいところだし、

キッチン、お風呂、洗面、トイレ

といった水回りの設備品も

やがて老朽化し不具合が生じることで

買い換えないといけないタイミングが

訪れるでしょうしね。

 

これらが家という資産を

所有した人たちに例外なく訪れる

待ったなしの費用ですが、

こういったまとまった出費に対して

いちいちローンを組んでいては、

いつまで経っても

ローン地獄から脱することが

出来なくなってしまうだけですからね。

 

というわけで、

まずは資金計画をする時には、

家づくりにかかる初期費用

(イニシャルコスト)だけじゃなく、

継続費用(ランニングコスト)も

考慮した上で、

予算設定の基準となる

毎月の返済額やローン期間を

導き出さないといけないことを

覚えておいていただければと思います。

 

では、次回は

資金計画をする時に

考慮しなければいけないもう1つのこと

「リタイア後の資金」について

お伝えしていきたいと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。