強迫観念と柔軟な思考

結婚と同時に

生命保険に入っておかないといけない

と考えるのと同じように

出産と同時に

学資保険に入っておかないといけない

と考えますが、

「進学資金=学資保険」だと

直結させてしまうのは

得策だとは言えません。

 

理由は2つ。

学資保険には

加入者(親)への死亡保証が

満期受取金と同額ついていますが、

その資金は掛け捨てであるため

その分、積立資金が減ってしまうこと。

(受取期間内でもしものことが起こる

可能性も極めて低いですしね)

 

そしてもう1つは、

この保険に加入する方の多くが、

満期保険金を受け取る時期を

18年で設定すると思いますが、

これは資産運用の期間としては

ちょっと短過ぎること、です。

 

要するに、

これら2つの理由が合わさって

絶妙に増えない貯金手段に

なてしまっているため、

安直にこれをかけていればいい

と考えるのはちょっと勿体無い

というわけですね。

 

子供たちが巣立つまでの間に

もしものことが起こる可能性は低いので、

運用型の保険とはいえ、

銀行に預金しているのと

同じようなものですからね。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

そんなわけで

個人的には学資保険には加入せず、

その資金も見直した生命保険同様に

新NISAに充てていただくのが

最良だと考えているのですが、

新NISAとて18年足らずの期間では

大幅に増えている可能性は低いし、

老後への備えのために行うのが

主たる目的である以上、

たとえそれなりに

お金が増えているとしても

ここまで地道に積み立ててきた資金を

途中でたくさん引き出してしまうのも

勿体無い話なので、

子供たちの進学資金は基本、

奨学金+アルバイトによって

賄っていくのでいいと

個人的には思っています。

 

県外の大学に進学し、

一人暮らしをすることになれば

学費に加えて家賃と最低限の生活費を

出してやらないといけませんが、

学費に関しては国公立大学であれば

奨学金で充分賄うことが出来るし、

(私立だと倍以上いるので足がでますが)

家賃と最低限の生活費を合わせると

7〜10万円ほど必要にはなりますが、

高校時代の学費(塾代も)や

生活費を計算してみると

出費はそう変わらなかったりします。

 

ゆえ、足りない分は

自分でアルバイトをして

稼いでもらうようにしつつ、

学費に関しては奨学金を利用するのが

最良だと思っている次第です。

 

奨学金の返済は

子供たちが卒業してから始まるので、

家賃や生活費などの仕送りと

出費が被ることもありませんしね。

 

ただ、奨学金は世帯年収が高過ぎると

利用することが出来ないので、

その点には注意が必要です。

 

あと、扶養に入れている子供に

年間103万円以上稼がれると

扶養から外れることになり、

所得税と住民税の負担が

上がってしまうので、その点にも。

 

また、入学に際し

入学準備金をはじめ

アパートの契約金、

家電・家具などの新生活品、

自動車教習所費用、

女の子であれば

成人式の着物レンタルや写真撮影費用

など、先程の費用とは別で

大量の出費が必要となるので、

その点も踏まえて貯蓄計画を

立てていただければと思います。

 

では、この続きは

また次回ということで。

それでは、、、

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。