平屋の脆弱性とその解決策

平屋には

たくさんの利点があるものの

一方でそれ相応の欠点もあります。

 

1つは、

家・土地・外構のコストが

全て上がってしまうことです。

 

家の価格が上がってしまう理由は、

階段がなくなる分、

家の面積は小さくなるものの

基礎と屋根面積が大きくなるから。

 

土地の価格が上がってしまう理由は、

2階建てに比べて

土地が広く必要になるから。

 

そして

外構価格が上がってしまう理由は

土地面積が広がる分

工事面積が広がるから。

かつ、後述する

防犯とプライバシーの脆弱性を

カバーするための工事が

必要となるからです。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

これが巷で「平屋は高い」

と言われている理由ですが、

これを打開する解決策が

「中庭」という考え方です。

 

「中庭」をつくるとまず

敷地に採光のための無駄な余白を

つくる必要がなくなります。

 

採光に必要なのは

周囲に建つ建物からの充分な距離ですが

中庭があることによって

自然と周囲に建つ家との間に

充分な距離が確保出来るからです。

 

また、家の中に

「庭」を取り込んだことで

外に「庭」をつくる必要がなくなるので

庭のための余白も必要ありません。

 

結果、購入する敷地面積を

大きく削減することが出来ます。

イメージとしては

中庭がない平屋より

20〜30坪ほど削減出来る

といったところでしょうか。

 

かつ、家の中心から

採光をとることが出来れば

外部から多くの採光を必要としません。

つまり、外部に設ける窓は

風通しの程度の窓でよくなるので

防犯的にもプライバシー的にも

優れた住まいになります。

 

結果、平屋独特の

防犯とプライバシーの脆弱性がなくなり

それをカバーするための工事が

全くといっていいくらい

必要ではなくなります。

 

かつ、窓が少ない分、

外観も美しくなるので

華美な装飾を外構に求める必要もないし、

前述したように外構の施工面積が

ずいぶんと小さくなったため

大幅に外構工事費用を

削減することが出来る

というわけですね。

 

これでも少なくとも100万円、

多い場合200万円ほど

コストが削減出来る

のではないでしょうか。

 

家に関しても

「中庭」をつくるとその分

施工面積が大きくなるので

基本建築費は高くなりますが、

逆に削減出来るものもあるので

実は大きく上がりません。

 

削減出来るものとは

カーテン費用とシャッター費用ですね。

外から丸見えにならなければ

カーテンで人目を遮る必要がないし、

直風が当たらない大きな窓には

そもそもシャッターを

設置する必要がありませんからね。

 

ゆえ、あとは無くてもいい

と思われるものを削れば

建築費も上がらないどころか

むしろ削減することが出来る

というわけですね。

 

おそらく「廊下」を削るだけで

価格は調整出来るのではないでしょうか。

 

いかがでしたか?

「中庭」という存在に

ご興味を持っていただけたでしょうか?

 

「中庭」は平屋の欠点である

コストを調整してくれると同時に

もう1つの欠点である

防犯とプライバシーの脆弱性も

カバーしてくれる優秀なアイデアです。

 

また、この他にも

多くの利点があるので

次回からはそれらについて

お伝えしていきたいと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。