平屋は2階建てに比べて
基礎・屋根・壁全てが
大きくなりそうなことから
建築費が高くなるイメージが
あるかもしれませんが、
一つ一つ紐解いていくと
そういうわけではありません。
基礎と屋根に関しては
平屋になると単純に2倍になる
と思ってしまいがちですが、
実はそうではないから。
そして、壁に至っては
2階建てより平屋の方が
かなり少なくなるからです。
結果、これを相殺すると
基本的に2階建てと平屋との間に
大きな金額の差が
生まれることはないのですが、
だとしたら2階建てと平屋、
どちらを建てたいでしょうか?
おはようございます。
SIMPLE Inc.高根です。
もちろんこの比較は
全てにおいてそうである
と言えるほど
単純なものではないのですが、
とはいえ
そもそもこの概念を知らないまま
家づくりをすること自体が
非常にもったいない話なので
今回はこの話について
少し掘り下げて
お伝えしていきたいと思います。
✔️基礎も屋根も2倍にはならない
では、まずは基礎から
考えていきたいと思います。
総2階建て(1・2階の面積が同じ)
の家をそのまま平屋にすると
単純に基礎面積が2倍になると
考えてしまいがちですが、
2階建てを平屋にすることで
階段がいらなくなるし、
2階に出来てしまう廊下や
トイレも省けるとなると、
その分床面積は小さくなるため
単純に2倍ということにはなりません。
仮に総2階建てで
それぞれの床面積が
50平米(約15坪)だとしたら、
これを2倍すると
100平米(約30坪)になりますが、
現実は13平米面積カット出来るため
87平米になるという感じですね。
(13平米=4坪=8帖)
8帖の根拠は、
階段が1・2階それぞれ2帖ずつ。
これに加えて
2階に出来る廊下が3帖。
そして2階にも必要となる
トイレが1帖。
これらを全て足すと8帖になります。
また、2階建ての場合、
2階スペースが余り易いことから
2階につくる部屋を
ゆったりとつくる傾向がありますが、
(寝室8帖、子供部屋6帖ずつ)
寝る時間以外、
基本使わないこれらの部屋は
もっと削っても
問題ないのではないでしょうか。
寝室を8帖→6帖
子供部屋を6帖→4.5帖
という風に。
となると
合計で5帖削ることが出来、
さらに8平米小さい
79平米が基礎面積になる
ということですね。
仮に基礎工事の平米単価が
税込3万円だとしたら
87万円程度高くなる
という感じですね。
単純に2倍だと
150万円程度高くなるので
けっこうな違いではないでしょうか。
思っているよりも63万円も
安く収まるわけですからね。
屋根も同様ですね。
同じ屋根の形状で考えるとして
床面積の1.2倍が
屋根面積になると仮定したら、
50平米×1.2=60平米が
79平米×1.2=94.8平米となるので、
単純に2倍した120平米とは
金額に大きな差が生まれますよね。
仮に屋根の平米単価が
税込1万円だとしたら
25.2平米分安く収まるれば
約25万円ほど思っているよりも
コストが安く収まる
ということになりますからね。
✔️壁は平屋の方が圧倒的に少ない
では最後に壁について
考えていきたいと思います。
壁に関しては、
2階建てに比べると
平屋の方が少なくなります。
単純に1・2階の階高を3m、
屋根を片流れに設定して
ざっくり計算してみると、
2階建てに関しては
壁面積が185平米程度、
平屋に関しては125平米程度なので、
ざっと60平米ほど
平屋の方が工事面積が小さい
ということになるのですが、
壁に関しては使用する材料によって
けっこうな違いが生じてきます。
仮にガルバを使用するのであれば
平米単価が税込1.35万円程度なので
ざっと80万円ほど安くなる。
仮に左官塗り壁にするのであれば
平米単価が1.8万円程度になるので
ざっと108万円ほど安くなる。
という感じなので、
基礎と屋根を合わせた金額が
116万円程度だったので、
いい外壁材を使用したい場合は、
概ねトントンくらいになる
ということになります。
ま、あくまでこれは
ざっくりとした一例なので
全部が全部
一概には言えませんが、
兎に角、平屋と2階建てでは
そこまで大きな価格差が生まれない
ということだけは、
なんとなく頭の片隅に
置いてもらえればと思います。
それでは、、、