前回の記事で
「値引き」や「過剰な安さ」は
最終的に自分に跳ね返ってくる
リスクを高めるだけということを
お伝えさせていただきましたが、
家の計画を立てていくにあたり
もう1点、注意しておいた方がいい
項目が「外構費用」です。
建築会社は
外構費用の予算取りを
かなり甘く見る傾向があるからです。
理由は簡単。
外構費用に予算を奪われると
その分建築に回せる予算が
減ってしまうからです。
例えるなら
家づくりの総予算が
4000万円だとして、
諸経費に300万円、
土地に1000万円かかるとしたら
残りが2700万円になりますが、
外構に300万円予算をとれば
建築は2400万円になるのに対し、
外構の予算を100万円にしておけば
建築に2600万円予算が回せる
という感じですね。
おはようございます。
SIMPLE Inc.高根です。
もちろん、
この計画通り
建築費用が2600万円でおさまり、
かつ外構費用が100万円で
おさまるのだとしたら
この話は何の問題もないのですが、
そう上手く進まないのが
建築の恐ろしいところ。
弊社のように
敷地に出来る余白を最小限にしつつ
境界につくる塀も基本必要なし、
プライバシーを担保するための
目隠しや植樹も必要なし、
防犯性を高めるための
門やアプローチも必要なし、
おまけに中庭があるため
ウッドデッキ費用も
すでに建築費用に入っている、
というのであれば
この予算でなんとかおさまりますが、
そうじゃない一般的なお家の場合、
この予算でおさめることは
不可能に近いと考えておいた方が
妥当だと思います。
カーポートをするとなれば
追加100万円近く必要になるので、
(アルミ一体型のカッコイイタイプ)
そのご要望があれば
弊社の場合でも
予算の枠組みを200万円にしますしね。
✔️予算オーバーの末路
予算オーバーした場合の末路は
大きく分けて2つです。
1つは外構にほぼ手をつけない、
(あるいは予算の範囲で工事をする)
そしてもう1つは
追加で銀行から借り入れを行う、
(あるいは親から援助してもらう)
です。
前者の場合、
待ち受けている結末は
低いプライバシーと防犯性の中
暮らし続けるということです。
基本、リビングは外から丸見え。
ゆえ、カーテンが開けられない。
そして家の中が暗いし風通しも悪い。
ウッドデッキをつくったはいいは、
丸見えだから使えない。
何のためにつくったのやら
という気分になる。
なにより
泥棒や犯罪者から狙われやすくなる。
このような暮らしになる
というわけですね。
確実と言っていいくらい
思い描いていた暮らしぶりとは
ずいぶんと違う
という感情になると思います。
そして、家を建てたことすら
後悔することになりかねません。
また後者の場合、
予算が足りないことに
後から気がついたとなれば、
親からの援助がない場合
銀行に追加融資を
お願いすることになりますが、
この場合、住宅ローンとは
別のローンを組むことになるので
返済期間も金利も高いローンを
別枠で借りることになります。
結果、前者に比べると
満足のいく家にはなるものの、
家計の負担が高まることで
今後の暮らしがしんどくなります。
当初の計画でも
少々無理をした
予算組みになっているとしたら
なおのこと、今後の暮らしに
不安を抱えることになります。
結論としては、
価格に重点を置き過ぎたり
予算計画と予算の分配を間違えると
大なり小なり問題を抱えて
暮らし続ける可能性が
高くなってしまうので、
くれぐれも「価格」には
注意しながら家づくりを
行っていただければと思います。
それでは、、、