インフレの到来と共に
建築費はもちろん
土地取得費や外構費といった
家にまつわる全てのコストが
上がり続けていることから、
それに伴って銀行からの借入も
増加傾向にあります。
ゆえ、銀行側も
最長35年だった返済期間を
40年(50年)まで延ばしたり、
金利が安い変動金利商品を
展開し始めたりと、
毎月の返済負担が上がらない
工夫をしてくれているのですが、
個人的には出来るだけ
銀行からの借入額を減らす方法を
考えた方がいいと思っています。
その方法は大きく分けて2つ。
1つは、家づくりの予算総額を
35年返済で無理なく
返済出来る水準にまで下げる。
そしてもう1つは、
親御さんから助けてもらう、
あるいは可能な限り
手持ち金(自己資金)を入れて
35年返済で無理なく返済出来る
水準にまで借入額を下げる。
なんとなくの感覚ですが、
このいずれかの対策が
出来るか出来ないかで
今後の暮らしに大きな違いが
出てくるのではないでしょうか。
おはようございます。
SIMPLE Inc.高根です。
というわけで今回は、
金利上昇局面における
自己資金と借入額について
お伝えしていきたいと思います。
✔️住宅ローン破綻する理由
過去の記事でもお伝えしましたが、
住宅ローンでは
金利が上がったからといって
すぐに返済が厳しくなることは
まずありません。
固定金利の場合、
金利の動向なんて全く関係ないし、
当初期間固定金利の場合も
その期間が終わるまで
金利の影響を受けないからです。
また、変動金利にしても
半年ごとに金利が変わりますが、
金利が上がったとしても
返済額は5年間変わらないし、
5年後の見直し時でも
25%以上返済額が上がらないように
なっているからです。
ローン破綻する理由は、
子供の成長と共に
確実に出費が増えていく中、
収入が増えるどころか
むしろ減ってしまうこと。
あるいは
家づくりの予算設定が
そもそも甘すぎること。
個人的には
現在はこの2つのいずれか、
あるいは両方をキッカケとして
ローン破綻が起こってくる
フェーズにあると考えています。
ゆえ、破綻しないためには
家づくりの予算設定を
絶対に間違えないこと!
この一言に尽きると考えています。
収入を維持出来るかどうかは
現時点では誰にとっても
確定事項ではありませんからね。
✔️金利上昇の影響
トランプ関税によって
短期的には利上げがないだろう
と言われているものの、
中期的には利上げがあるとの見解を
金融機関は示していることから
我々もそう考えておいた方が
妥当ではないでしょうか。
そして、
仮に予想通り利上げが進むと
変動金利ですら
1%前後になる可能性すら
出てくると思われるし、
その後もインフレが進むとしたら
現時点より1%金利が上がる
ということも
あり得る話だと思います。
そして、そうなると
仮に3500万円を35年返済で
銀行から借りるとしたら
毎月の返済ベースで
16,310円も返済負担が上がるため、
(0.5% と1.5%で比較)
単純に6,850,200円も
支払い利息が増えてしまう
ことになります。
ゆえ、
家づくりのタイミングを
迷われている方は、
迷っている時間が
長くなればなるほど
出費が増える可能性が高くなる
ということを
意識していただいた方が
いいかもしれません。
あるいは、
金利が上がるのであれば
少しでも負担を減らすために
頑張って100万円貯金をして
借入額を100万円減らすという選択を
考えられるかもしれませんが、
これも得策ではないかもしれません。
100万円借入を減らすために
100万円貯めている間に
金利が1%上がってしまったとしたら、
5,564,160円も余分に利息を
払うことになるからです。
ゆえ金利上昇局面では、
借入額を減らすために
貯金をしていくよりも
目標貯金分、
家づくりの予算を減らす工夫をするか
親御さんから借りられるのであれば
貸してもらった方がいい
ということも頭の片隅に
置いていただければと思います。
とはいえ、
急いで家づくりをしなければと
焦ってしまったあまりに
予算設定を間違えるようなことだけは
絶対にしないでくださいね。
それでは、、、