simple 遡ること数年前、
うちの父親が
訪問販売詐欺にあった時、
母親に全く相談せず
勝手に話を進めていたため、
詐欺に気づいた時
父が母から
「騙される方もアホじゃわ！」
と厳しく糾弾されたのは
容易に想像出来ると思いますが、
この時の経緯を
父から聞いている限り、
騙した側の上手さというか
悪どさをかなり肌で感じました。
というのも、
騙した相手は
僕や僕の弟よりも若く
爽やかな見た目と柔らかい話し方。
ちょうど騙された品を
購入したいと思っていたのに加えて、
子供たちと同居していない
うちの父からすると、
どうせなら可愛らしく感じた
その詐欺師から買ってあげたいと
思ったんだなーと感じました。
実際、僕も
落ち込んでいる父に変わって
せっせと資金回収をするために
直接話し、実際会ったのですが、
そんなことをする人の様には
一見、見えませんでしたしね。
しかし、
なにより厄介だなと感じたのは
価格の見せ方。
最初は安く見せて契約し
後戻り出来ないようにしておいて、
後から小出しになんやかんやと
追加費用を上乗せしてきて
気がついたら
過払い気味に支払わされていた・・
という結末。
ホントに腹が立つ話だと思いません？？
おはようございます。
SIMPLE Inc.高根です
とまあ、
ホントに人を騙す奴は
自分の利益のために
息を吐くように
平気で人を騙すんだということを
身をもって体感しましたし、
この経験から
「騙される方も落ち度はあるけど
間違いなく騙す方が悪い」
ということを
より強く感じたのですが、
ぶっちゃけた話をすると
この住宅業界においても
このような詐欺に近い行為が
存在しているのが現実です。
✔️契約後にどんどん価格が膨らむ・・
住宅業界における詐欺とは
まさにこれです。
契約前の見積もり提示時点では
価格を安く見せておいて
後戻り出来なくなった契約後に
小出しに追加費用を上乗せしていく
という行為です。
例を挙げると
A社は見積もりの中に
外部デッキの金額まで入っていて
見積価格が2550万円。
一方、B社は見積もりの中に
外部デッキの金額は入っておらず
見積価格が2450万円。
そして外部デッキの価格が
A社でもB社でも150万円だとしたら
いかがでしょうか？
見積りの説明を受けた時点で
この違いを理解出来ていれば
A社の方が安いなとなりますが
単純に目の前にある数字だけで
比較してしまうと
B社の方が安いとなりますよね。
そして、追い討ちをかけるように
B社から、ここから50万円
さらに値引きしますと
（キャンペーンなどを理由に）
提案されたらいかがでしょうか？
B社になびいてしまう方も
少なくないのではないでしょうか。
今後の暮らしのことを考えると
少しでも予算を落としたい
と考えるのが普通ですからね。
これだけならまだしも
先程の建築価格の中に
A社には入っているのに
B社には入っていないものが
他にも合ったとしたら？
浄化槽工事、建築確認申請費、
補助金申請費、照明器具、
オプション工事などなど。
そしてそれらを合計すると
200万円以上あるとしたら？
蓋を開けてみると
A社で建てた方が
本当は200万円安くおさまった
という結果になります。
そして、後から
200万円以上もの追加料金を知って
住宅ローンに組み込めない
状況になってしまったとしたら、
この金額を
別でリフォームローンを組むか
もしもの時のための貯金から出すか
の選択を強いられることになります。
そうなれば
リフォームローン分返済が増えるか、
返済は増えないものの
貯金がなくなって
金利上昇に怯えて暮らすか、
このいずれかになってしまいます。
なにより
騙された感が拭えず
楽しいはずの家づくりが
楽しくなくなってしまいます・・
あくまでこれは一例ですが、
住宅業界というのは
価格の見せ方の工夫次第で
簡単に安く見せることが出来るため、
信じられないかもしれませんが
当たり前のようにこんなことが
起こっているのが現実です。
ゆえに、騙す方が悪いのは
間違いないですが、
上手いやり方に騙されてしまうと
そのツケが回ってくるのは
自分自身なので、
こういったテクニックに
騙されないように
気をつけていただければと思います。
それでは、、、