インフレによって
マイホーム取得費が
上がり続けている上、
インフレの加速を止めるために
今後、金利も上がり続けていく
ことを加味すると、
マイホームを取得する上で
「可能な限り頭金を入れること」
「繰上げ返済資金を貯めること」
これらが出来ることに
越したことはありません。
入れられる頭金が多いほど
借入額が減るため
その分利息負担が減らせるし、
返済負担が減れば
その浮いた資金を
繰上げ返済をするための
貯金に回すことが出来るからです。
そして、繰上げ返済用に
計画的に貯金が出来れば、
金利が大きく上がっている場合は
繰上げ返済によって
利息を圧縮することが出来るし、
金利がそこまで上がっていない場合は
投資に回すという選択を
取ることも出来るからです。
そんなわけで
金利上昇局面での家づくりでは
この2つを標準化した方がいい
と考えている次第です。
とりわけ、変動金利を選ぼうと
お考えなのであれば、、、
おはようございます。
SIMPLE Inc.高根です。
では、今回は
「頭金」について
お伝えしていきたいと思います。
冒頭でもお伝えしたように
頭金がたくさんあるに
越したことはないのですが、
とはいえ頭金の肝になるのは
「貯める期間」なので
今回はその点について
お伝えしていきたいと思います。
✔️家賃と金利上昇を考慮する
頭金を貯めるにあたって
考慮しておかないといけないことが
貯めている間かかり続ける家賃と
金利上昇リスクです。
仮に、毎月5万円ずつ
貯めることが出来たとしても
家賃に7万円払っているとしたら
実質2万円損失が
出ているようなものだし、
貯めている間に
金利はもちろん建築費も
上がる可能性が高いですしね。
では、仮に
現時点の頭金を100万円。
マイホーム購入費を4000万円。
貯金が毎年60万円なので
3年間貯金するとして180万円。
家賃が毎年84万円なので
3年間払うとして252万円。
インフレによって
建築費諸々が3%上がるとして
3年後のマイホーム購入費が4120万円。
現時点の固定金利が1.5%。
3年後の固定金利が2.0%。
と仮定して試算してみますね。
現時点で家を建てる場合、
入れられる頭金は100万円なので
借入額は3900万円になります。
そしてこれを40年返済で
金利1.5%で借りる場合
毎月の返済は108,097円となり、
仮にこの金利が40年間続くとしたら
払った利息の総額は
12,886,560円になります。
他方、これから3年かけて
180万円の頭金を貯めるとしたら
入れられる頭金は
280万円になりますが、
マイホーム購入費が
4120万円に上がっていることから
借入額は3840万円になります。
そしてこれを40年返済で
金利2%で借りる場合
毎月の返済は116,285円となり、
仮にこの金利が40年間続くとしたら
払った利息の総額は
17,416,800円になります。
かつ、これに
3年間払った家賃をプラスすると
19,936,800円となり
頭金を貯めずにすぐに建てた場合より
約705万円も余分な費用を
支払うことになります。
そんなわけで
頭金はあった方がいいもの
ではあるものの
ゆっくりと貯めていくことは
オススメ出来ないというわけですね。
今後も金利が上がっていく
可能性が高いことを踏まえると、
繰上げ返済資金が貯められない場合
なおのこと差が開く一方でしょうしね。
ゆえに、
頭金を入れるのが難しいという方は
その分予算を減らす資金計画を
立てた方が現実的だと考えています。
4000万円という予算を
3700万円に減らす。
となると
毎月の返済が99,782円になり
支払い利息を約100万円
圧縮出来るとともに
毎月の返済が1万円ぐらい減る分
それを繰上げ返済用の
貯金に回すことが出来る、
という感じですね。
もちろん、この選択には
何らかの痛みは伴いますが、
ローン返済に苦しむことなく
また金銭面で不安を感じることなく
安心して暮らせることの方が
より大切だと思うので、
資金計画は現実的に厳しめに
行なっていただければと思います。
それでは、、、