度合いは違えど
自民党以外の全ての政党が
消費税減税を打ち出していますが、
この大きな流れを受けて
消費税減税が実現されれば
嬉しいところですよね!
とはいえ、
これには消費の活性化という
いい効果がある反面、
消費が活性化される分
さらに物価が上がる可能性が
高まってしまうかもしれない
というリスクもあります。
また、消費税減税をした場合、
国債の発行によって
減るであろう税収を
補填する形になるかもしれませんが、
国債を発行すれば
長期金利が上昇しやすくなるため
大なり小なり住宅ローン金利も
上がってしまうかもしれません。
おはようございます。
SIMPLE Inc.高根です。
と、今回の参議院選挙で
見事に自民党が負けた場合、
こういう流れも充分考えられる
と思っているのですが、
これから家を建てられる方は
こういった大局的な流れを
自分なりに想定しながら
そのリスクに備えた
予算設定と借入額の試算を
行っていただいた方がいい
と考えています。
✔️今後手取りは増えるのか?
令和7年度の税制改正によって
103万円の所得税の壁が
160万円にまで見直されたため、
働く時間を増やすことが出来
結果手取りも増えるわけですが、
その裏側で
106万円の社会保険料の壁が
来年の10月から段階的に
撤廃されることになり、
そうなれば
週20時間以上働く人全員が
厚生年金まで
納めることになるため
実質的には
「手取り」は増えるどころか
減ってしまう方が出てきます。
単純に納める所得税の金額より
納める社会保険料の
金額の方が大きいからです。
もちろん、
厚生年金を納めておけば
その分、
将来もらえる年金額が増えるので
マイナスばかり
というわけではないのですが、
最も用入りである子育て時期に
手取りが減ってしまっては
元も子もありませんよね・・・
しかも、この制度によって
全ての中小企業が
企業負担分の厚生年金の納付額が
増えることになるため、
中小企業はますます賃上げが
やりにくくなってしまう
わけですしね・・・
✔️無理のない予算設定を
今後は
このままの状況が続くにしても
消費税減税の方向になるにしても
金利の上昇は続く可能性が高い
と考えておいた方が
無難だと思います。
もちろん、
金利が上がっても
すぐさま返済負担が
上がるわけではないので、
(変動金利は
基本5年間返済額据え置き、
かつ1.25倍ルールがあるし、
10年固定も10年間は
金利が据え置きだからです)
それだけで生活が
脅かされるわけではありませんが、
今後も物価が上がり続けていく
可能性が高いのに加え、
子供の成長とともに
出費が激増していくことから
貯蓄出来る余力がない状態での
マイホーム購入プランは
危険極まりありません。
先程の
社会保険料の壁撤廃の他、
遺族年金制度が改悪されたり
退職所得控除制度が改悪されたりと
少子高齢化が進むに連れて
今後さらに国の制度が悪い方向に
変わっていくことも
充分考えられますしね。
そんなわけで
マイホームを購入するにしても
くれぐれも
貯蓄出来る余力だけは残しつつ
家づくりの予算設定を
していただければと思います。
蓄えがあれば
繰上げ返済も出来るし、
投資という選択も取れます。
また、返済に追われなければ
転職という選択も取れるし、
ライフスタイルに合わせて
働き方を変えることも出来ます。
自由と心のゆとりが
奪われないように
家づくりを行うこと。
これが最も大事なこと
ではないでしょうか。
それでは、、、