肝は三位一体で考えること

土地から買って家を建てる場合、

土地取得費用と建築費用、

そして外構工事費用が

必要になりますが、

この3つはそれぞれが

密接な関係性を持っているため

別々に考えるのではなく

一体で考える必要があります。

 

例えば

平屋を建てるとして、

その建築費用を

少しでも抑えようとするならば

真四角に近い家にするのが

最良の手段となりますが、

この家を建てようとするなら

「日当たりがいい土地を買う」

という選択をせざるを得ません。

 

つまり、

南に家が建っておらず

これからも建つ予定が永遠にない

南向きの土地を購入するか、

あるいは南向きの土地以外であれば

南の方向に余白がたっぷり

確保出来る土地を購入するかの

いずれかを選択せざるを得ない

というわけですが、

こうなると土地取得費用は

必然的に割高になります。

 

南向きの土地の場合

最も割高に価格が設定されている上

人気があることから

不動産屋さんの言い値で

買わざるを得なくなるから、

南向き以外の土地の場合

余白分だけ広めに土地を

購入せざるを得ないからです。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

また、これらの土地は

外構工事の予算も

自然とアップさせてしまいます。

 

南向きの土地の場合

よほど広い土地じゃない限り

駐車場と庭を兼用する形になりますが、

ウッドデッキが丸見えになるため

デッキ工事に加えて

目隠し工事も必要になること、

敷地内に侵入されにくいように

塀や門といった防犯性を担保する

工事も必要になるからです。

 

南向き以外の土地の場合は

駐車場と庭が別々になることから

ウッドデッキの目隠しや

防犯性を担保する工事は

南向きほど必要ではなくなるものの、

単純に敷地が広がり

境界が長くなった分、

その工事費用が嵩むことになるので

やはりそれなりに割高になります。

 

この他、

南向きの土地の場合は

防犯性の担保と台風対策を兼ねて

大きな窓には軒並み

シャッターが必要になるのと、

窓が大きい分

カーテン費用も嵩むということも

考慮しておく必要があります。

 

分かりやすく数字にしてみると

以下のような感じですね↓

 

(南向きの土地の場合)

施工面積30坪の平屋

→税込2500万円

土地価格

→坪20万円×60坪=1200万円

(60坪の根拠=建物30坪+周囲10坪

+駐車場1台5坪×3台+庭5坪)

外構価格

→ウッドデッキ、目隠し他

合計税込300万円

オプション(シャッター・カーテン)

→100万円

トータル→4100万円+別途経費

 

(南向き以外の土地)

施工面積30坪の平屋

→税込2500万円

土地価格

→坪15万円×75坪=1125万円

(80坪の根拠=建物30坪+周囲10坪

+駐車場1台5坪×3台

+日当たりのための余白20坪=庭)

外構価格

→ウッドデッキ、目隠し他

合計税込300万円

オプション(シャッター・カーテン)

→50万円

トータル→3975万円+別途経費

 

概ねこんな感じだと

思っていただいた方が

いいんじゃないかと思います。

 

✔️トータル予算を抑える方法

 

他方、弊社の家によく見られる

「中庭」を平屋の中に取り入れる

という選択肢を持っていただくと、

建築費は上がるものの

土地価格と外構価格を

下げることが出来るので、

トータル予算を減らしやすくなります。

 

光の確保は

周囲の建物からの距離であるため

中庭を有効的に設けると

日当たりが悪い土地でも

無駄に土地を広げることなく

周囲の建物から

自然と距離が確保出来ること。

 

光を家の中心から確保出来れば

人目につく外周面から

光を確保する必要がなくなることから

防犯性がアップすると同時に

外壁自体が塀代わりになるため

外構工事費用も削減出来ること。

 

これらの理由からです。

結果、以下のようになります。

 

(中庭がある家の場合)

施工面積30坪の平屋

→施工面積が33坪になり

ウッドデッキが建築費に入るので

税込2750万円

土地価格

→坪15万円×58坪=870万円

(60坪の根拠=建物33坪+周囲10坪

+駐車場1台5坪×3台)

外構価格

→ウッドデッキ、目隠しが不要

合計税込100万円

オプション(カーテン)

→20万円(虫除け+日除け用)

トータル→3740万円+別途経費

 

いかがでしょうか?

建物価格だけに着目すると

「中庭」をつくることは

負担増にしかならない

ような印象になりますが、

こうやってトータルで考えてみると

また違った考え方になっていただけた

のではないでしょうか。

 

案外みなさん

この着眼点をお持ちじゃなくて

高い買い物をされている方が

多くいらっしゃるので、

ぜひ、この記事を

参考にしてみてください!

 

それでは、、、

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。