50年ローンの是非と対策

住宅ローンの返済年数が

50年になっていることが

トレンドになっていると

新聞にまで掲載されていましたが、

所得が上がってない中

建築費だけが高騰した現在

これはトレンドということではなく

仕方がないことだと思います。

 

事実、

土地を買って家を建てるとなれば

諸経費の他

家具や家電まで含めると

4000万円を超えることも

決して珍しくないですし、

仮に4000万円をこれまで通り

35年返済で借りるとなれば

今後の金利動向を鑑みて

固定金利(1.8%)にした場合

毎月の返済額は128,436円となり

たとえ共働きといえど

かなりしんどい金額に

なりますからね。

 

家を持つと

賃貸暮らしの時には必要なかった

固定資産税の支払いもあるし、

火災保険の金額も

ずいぶんと高くなるなど、

さらにその分の負担が

上乗せされるわけですからね。

 

という風に

コロナ前では考えられなかった

状況になっている現在ですが、

仮に25歳で家を建てるにして

75歳まで高い負担率のまま

返済があることを考えると

その対策を同時に立てておくことが

なにより大事ではないでしょうか。

 

おはようございます!

SIMPLE Inc.高根です。

 

というわけで今回は

40年とか50年返済を利用する場合、

また75歳とか80歳近くまで

ローンを組むような場合、

予め立てておいて

もらいたい対策について

お伝えしていきたいと思います。

 

✔️積立投資は必須

 

前回の記事でもお伝えしましたが、

インフレになった現在、

貯金を銀行口座で行うことは

資産を目減りさせてしまうだけなので

貯金は積立投資で行わざるを得ません。

 

ゆえに

返済期間を35年から50年まで

延ばしたことによって生じる差額を

60歳まで積み立て続けて

いただくことをオススメします。

 

先程の4000万円の場合

約27,000円の差額が生じるので

これを積立資金に回して欲しい

という感じでしょうか。

(50年返済の場合

月々の返済額は101,153円です)

 

仮に現在の年齢が

27歳だとすると

33年間積み立てが出来るので

27,000円×12ヶ月×33年

=10,692,000円が

口座に積み立てられる

という感じですね。

 

そしてこれが年率5%の割合で

増えていくと仮定すると

60歳の時点では

26,860,000円にまで

膨れ上がることになります。

(あくまで数字上の話ですが)

 

ここで

話を住宅ローンに戻しますが

繰上げ返済をすることなく

4000万円のローンを

33年返済していくと

60歳の時点での残債は

17,765,598円となりますが、

前回お伝えしたように

老後の悠々自適な暮らしのために

年金で賄えない金額は

おそらく夫婦で2000万円

であることを考えると

ここで先程の口座から

700万円引き出して

繰上げ返済をしていただき

返済負担を落としていただくのが

いいと個人的には考えています。

 

つまり

700万円を繰上げ返済し

残債を10,765,598円まで

減らしていただく

というわけですね。

 

そして、

返済期間は据え置いたまま

返済額を軽減する。

具体的な数字としては

101,153円が61,297円と

約4万円も圧縮される

というわけですね。

 

といっても、

返済期間は据え置いたままなので

75歳までローンが残っているため

ずっと働かないといけないのは

仕方がないんですけどね。

 

でもローン額がこれだけ減ると

気持ちが全く違うと思いません?

 

また、人間の寿命は

男性が81歳となっていますが

健康寿命となるともっと短く

70歳ぐらいであるため、

出来れば60歳以降は

死に物狂いで働く続けるより

ボチボチ働きつつ

積立によって増えたお金を

少しずつ切り崩しながら

夫婦で定期的に旅行に行くなど

豊かな生活を送りたいですしね。

 

投資口座に残ったお金は

ずっと運用されていくため

仮に毎年5%ずつ切り崩したとしても

それを賄えるぐらい

お金が増える可能性が高いので、

所得がある方に至っては

住宅ローンを返済しつつも

そこまでお金が減らない

のではないかと思います。

 

というわけなので、

長い年数で組まないといけないのは

仕方ないことだとしても

1.積立投資を並行してやること

2.60歳で繰上げ返済をすること

この2つを人生の計画の中に

ぜひ盛り込んでいただければ

と思います。

 

それでは、、、

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。