今なのか、先なのか、

「いよぎんの段階金利

来月から0.5%も

金利が上がるらしいです・・」

 

「えっ?マジっすか!?」

 

「まさにギリギリセーフでした。

さすがに0.5%も

金利が上がられたら

シャレにならないんで

すぐに申し込んできました!」

 

「ですね!

にしても一気に0.5%は

えぐいっすね・・・」

 

10年固定の金利が

歯止めなく上がっている中、

伊予銀行さんの

全期間固定金利の住宅ローン

「段階金利」だけは

お得感満載の金利であることから、

つい2週間ほど前のブログで

ご紹介させていただいたのですが、

残念ながらこの商品も

他の住宅ローン同様に

大幅に金利が上がるようです(涙)

 

具体的な数字をお伝えすると

保証料とは別にかかる融資手数料を

借入額の2.2%一括で支払った場合、

当初10年間が1.22%で

11年目以降が1.56%だったのが、

当初10年間が1.72%で

11年目以降が2.06% になる

という感じですね。

 

ま、10年固定や全期間固定の

金利を左右する

10年物国債の金利が

1.7%を超えた現状からすると

10年固定もいつ1.7%になっても

おかしくない状況なので、

むしろこの数字の方が普通でしょ

と言われればそうなんですけどね。

 

とはいえ、

住宅ローンの選択が難しい中

「せっかくいい商品が発掘出来た!」

と思っていた矢先だったので

非常に残念な気分で

この記事を書いております・・・

 

おはようございます!

SIMPLE Inc.高根です。

 

と、こんなテンションで

始まった今回の記事ですが、

今回は金利が違えば

どれくらい返済額と

支払利息が変わるのかを

具体的な数字でお伝えしつつ、

物価も金利も

上がっていく中では

どのタイミングで建てるのが

良さそうなのかについて

一緒に考えていきたいと思います。

 

✔️0.5で500変わる

 

仮に段階金利にて

4000万円という資金を

40年返済で借りるとしたら、

今月契約するのと

来月契約するのでは

総支払利息がざっと500万円も

変わってきます。

 

返済額はというと

ボーナスなしのベタ払いだと

当初10年が毎月9,963円高くなり、

(105,355円が115,355円に)

11年目以降が毎月10,295円高くなる、

(110,486円が120,781円に)

という感じですね。

(これらを合計したら

4,901,760円になります)

 

わずか0.5%の金利差で

ここまで支払利息に

差が生まれると考えると

ホント金利って恐ろしいですよね・・

 

✔️すぐ建てるvs 貯金してから建てる

 

ご覧いただいたように

金利が上がると

想像以上に負担が増えます。

 

ゆえに、

多少なりとも貯金をしてから

建てた方がいいんじゃないのか?

と親御さんからアドバイスを

受ける機会も増えてくると思います。

 

もちろん余剰資金が

銀行口座に中にあり

その資金を積立投資に

回さないのであれば、

頭金として入れていただくのも

一つの選択肢ではあるのですが、

これから貯金を始める方は

もっと負担が上がる

可能性が高くなるのが

このインフレの恐ろしい所です。

 

現時点での総予算が

4000万円だとして、

これから3年しっかりと貯金をし

家を建てると仮定してみましょう。

 

条件①

物価が上昇したことで

4000万円だった予算が

4100万円になる。

 

条件②

頑張って毎月5万円ずつ

貯金していき

3年間で180万円貯める。

 

条件③

3年で金利がさらに0.5%上がる。

 

条件④

家賃を7万円としたら

3年間で252万円

家賃を余分に払う。

 

これで試算してみると

借入額は3920万円に減るものの

返済負担が当初10年間

7,939円増え、

11年目以降は8,190円

増えることになります。

そして支払利息も約400万円

さらに膨らむことになります。

 

かつ、これに3年分の家賃が

加算されることになるので、

トータルで約650万円ほど

負担が増えるというわけです。

 

そんなわけで

遅かれ早かれ家を建てたいと

お考えであるのならば、

少しでも早く建てる

という選択でいいのではないか?

と考えている次第です。

 

ただし、

少しでもリスクを軽減するために

絞れるところは絞る。

あくまでこれが

大前提であることだけは

決して忘れないように

していただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。