どんよりした天気でも
安定した明るさをもたらすには、
「天空光」と呼ばれる
大気中の塵や水蒸気、
雲などによって
太陽光が散乱した光を
常時、家の中に取り込めるように
しておかないといけません。
天空光は直射光のように
強い光ではないものの
均一した明るさを届けてくれるし、
季節や時間による
光量の変動が少ないという
特徴があるからです。
そんなわけで
家の設計をする時には
直射光だけに頼らず
天空光との併用を意識した
間取りづくりを
常時心がけているわけですが、
この天空光をたっぷりと
室内に取り込むために
弊社がよく使う手法が
「中庭」です。
中庭に設ける窓は
外部の人からの視線に
晒される心配がないため、
カーテンによって
視線と共に光まで
遮ってしまうことがないからです。
おはようございます!
SIMPLE Inc.高根です。
というわけで
「採光の安定」という
大きな大きなメリットを
確実にもたらしてくれるのが
中庭の特徴の一つなのですが、
もちろん採光の安定は
たとえ日当たりが悪そうな
土地であったとしても
揺らぐことがないのも
中庭の凄いところです。
土地に合わせ
適した場所に
中庭を設けることが出来れば
周囲の建物と窓との間に
適切な距離が生まれ、
天空光はもちろん直射光までも
年中取り込むことが出来るからです。
そんなわけで中庭は
土地選びの自由度までも
最大化してくれるという強みも
持ち合わせているのですが、
これがコスト的にも
大きなメリットをもたらしてくれます。
✔️土地と外構をダブルカット!
土地の日当たりを
気にしなくていいとなれば
わざわざ割高な
南向きにこだわって
土地探しをしなくてよくなります。
結果
同じ場所であったとしても
それだけで100万円〜150万円は
安く土地を買うことが出来ます。
かつ
売れにくそうな土地だとしたら
ここからさらに
価格交渉が出来ると思うので
もっと安く手に入るかもしれません。
また
主な採光を中庭から取るとなれば
採光のための余白スペースを
敷地内に設ける必要がなくなるので
(どの方位でも敷地いっぱいに
家を配置することが出来る
ということです)
その分、土地面積がカット出来ます。
結果
カット出来た分だけ
土地代がさらに安くなります。
イメージとしては
平屋を建てる場合
80坪は必要と思っていたのが
60坪でいいようになった
というところでしょうか。
仮にこの土地の坪単価が
15万円だとしたら
さらに300万円カット出来る
ということですね。
そして
土地面積がカット出来た分
外構の施工面積が小さくなるので
その分外構費用もカット出来ます。
かつ
主な採光を中庭で取れば
外周面に大きな窓が
必要なくなるため、
防犯的にも優れた家になり
塀や目隠し、植栽といった
防犯やプライバシー確保のための
テコ入れを外構によって
する必要がなくなりますしね。
つまり
外構費用を大幅にカット出来る
というわけですね。
いかがでしたか?
中庭があることで
暮らしの質が向上すると同時に
コストメリットが生まれることで
経済的にも暮らしの質が
向上するのがお分かりいただけた
のではないでしょうか。
これから家づくりをされる方は
こんなアイデアが
あることも知った上で
家づくりを進めていただければ
と思います。
それでは、、、
