借りられる額と借りていい額

住宅ローンの審査には

「事前審査」と「本審査」の

2つがあり、

家づくりを具体的に進める前に

そもそもどれくらいの額を

借りることが出来るかを

確かめるために、

住宅会社や不動産屋から

「事前審査」をオススメされる

ことがあります。

 

そして、その場合

限度額をいっぱいまで上げて

審査を依頼されるケースや

住宅会社にとって

都合がいい金額で

審査を依頼されるケースが

非常に多いわけですが、

ここで勘違いしてはいけないのが

「自分が借りられる金額

=借りていい金額」

ではないということです。

 

要するに

事前審査で通ったといっても

それを鵜呑みにせず、

そこから本審査に向けては

少しでも返済負担が落とせるように

土地選びにせよ

家のプランニングにせよ

抑え気味で計画した方がいい

というわけですね。

 

着地点としては

以前にもお伝えしましたが

世帯収入の5倍が適正

というところでしょうか。

 

仮に世帯収入が

800万円だとしたら

最大でも4000万円が

適正という感じですかね。

たとえ5000万円という金額で

事前審査が承認されたとしても。

 

おはようございます!

SIMPLE Inc.高根です。

 

昨今のインフレによって

建築費がどんどん上がり

それに伴って家づくりの予算も

上昇傾向にあるため、

今や4000万円オーバーは当たり前

住む地域や土地や家の広さよっては

4500万円どころか

5000万円を超えてくるのも

決して珍しい話ではありませんが、

無理をしてでも(=欲を抑えてでも)

出来るだけ借入額を抑えた方がいい

と考える最大の理由は

以前に比べて

金利がずいぶんと上がったから。

かつ、今後もさらに上がる

可能性が高いから、です。

 

例えば

事前審査で承認された額が

5000万円だとして

それを額面通り受け取って

その予算を使い切ってしまった場合、

ボーナス返済なしで

40年返済で試算してみると

最も金利が安い変動金利だと

毎月の返済額が約12.2万円。

最も金利が安い10年固定だと

毎月の返済が約14.1万円。

全期間固定だと

毎月に返済が約17万円。

 

このようになるのですが、

仮に世帯年収800万円の

手取り額を8割の

640万円とした場合、

(毎月換算すると約53.3万円)

物価高が著しく進む現在

全期間固定だと相当カツカツの

暮らしになるでしょうし、

10年固定を選んだ場合でも

間違いなく貯蓄することは

難しいことが予想されます。

 

ゆえに

変動金利一択という選択肢に

必然的になってしまうわけですが、

この場合でも

子育てをしながら

繰上げ返済資金を貯めていくのは

けっこう難しいと思われるので、

途中で金利が上がったとしても

そのリスクをヘッジするのが

難しい状況が続くと思われます。

 

一方で

5000万円に比べると

妥協や我慢が積み重なるため

満足度は低くなるかもしれませんが

借入額を4000万円まで

落とすことが出来ると

ずいぶんと状況が違ってきます。

 

この場合

ボーナス返済なしで

40年返済で試算してみると

最も金利が安い変動金利だと

毎月の返済額が約9.8万円。

最も金利が安い10年固定だと

毎月の返済が約11.2万円。

全期間固定だと

毎月に返済が約13.6万円。

と1000万円落とすことで

毎月2.4〜3.4万円

返済負担が軽くなり

その分、繰上げ返済貯金に

回すことが出来るようになります。

 

そして

繰上げ返済によって

さらに利息を軽減することが出来、

劇的に家計の状況は違ってくる

と考えられます。

 

元本で1000万円違って

利息で500万円違ってくるとしたら

生涯で1500万円

別のことに使えるようになる

という感じですかね。

 

これらを長期積立投資に

回すことが出来れば

年金を目前にした時点で

3000万円〜4500万円ほど

手持ち金額に差が生まれると

言っても過言じゃない感じですね。

 

そんなわけなので、

これから家を建てる方は

少しでも借入額が落とせるように

工夫しながら家づくりを

進めていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。