変動金利上昇のニュースと今後

メガバンクを含む大手5行が

10月から変動金利を0.15%程度

引き上げるというニュースが出ましたが、

このニュースを見て

「やっぱり変動金利は怖い・・・」

と思われた方も決して少なくない

のではないでしょうか。

 

確かに今後は

インフレになる可能性が高く、

その流れが続いていくとしたら

変動金利はその流れに合わせて

上昇していくことになり、

それに伴って返済負担は

上がっていくことになるのですが、

とはいえ、そうなっていくとしても

一気に負担が上がって

返済出来なくなくなってしまう

なんてことにはなリません。

 

おはようございます。

SIMPLE  Inc.高根です。

 

これには2つの理由があり、

1つ目が変動金利は半年ごとに

金利の見直しがされるのですが、

見直しがされたとしても

5年間は返済額が変わらないことです。

 

仮に、半年後に金利が0.15%上がり

その後も1年ごとにに金利が0.15%ずつ

上がっていったとしても、

5年間は返済額は変わらず

その内訳だけが変わるといった感じです。

内訳とは元本と金利の割合ですね。

 

また、払えないぐらい

返済負担が上がるリスクがない

もう1つの理由が

5年後の返済額見直しの際にも

現在の返済の1.25倍までしか

返済額が上がることなはい

ということです。

 

分かりやすく、

仮に現在の返済額を

100,000円だとした場合、

どれだけ金利が上がっても

125,000円までしかならない

ということですね。

 

仮に金利が上がり続けていく

状況になるとしたら、

遅ればせながらも

給料も上がっていると思われるので、

その点も考慮すると

急に払えなくなる可能性は

かなり低いと思われますよね。

 

✔️楽観的思考は危険

 

そんなわけで

利上げを怖がり過ぎる必要は

そこまでないわけですが、

とはいえ、これらはあくまで

早々にローン破綻しないために

設けられたルールであって

決して返済が免除されるわけじゃないので、

その裏側もしっかり

理解しておかなくてはいけません。

 

まず、最初の5年間は

金利が上がった場合

元本の割合が減り、

利息の割合が増えることになります。

ゆえ、利上げが続けば

その分元本の減りが遅くなるため、

5年後の金利上昇時に

返済負担が大きくなりやすくなります。

 

そして、5年後も

1.25倍ルールによって

そこまで大幅な返済額上昇はないものの、

元本の割合が少なく

利息の割合が多い状況が続くとなれば、

相変わらず元本の減少スピードが緩く

どんどん利息ばかりが

積み上がっていくことになります。

 

そして、最終的には

その皺寄せが返済終了時に訪れる

ということになってしまいます。

 

ゆえ、変動金利を選択するから

というわけではありませんが、

変動金利を選択される方は

なおのこと今後の金利上昇リスクに

注意深くなり過ぎるくらい

備えていくことが

大きなポイントになるかと思います。

 

要するに、やり過ぎなくらい

貯金をしていくことが大事

だというわけですね。

 

また、変動金利が上がりそうなら

そのタイミングで

固定金利に乗り換えればいいと

考える方もあるかもしれませんが、

これも間違いなく上手くいきません。

 

変動金利のベースとなる

短期金利が上がる頃には、

固定金利のベースとなる

長期金利はだいぶ上がっているからです。

 

それに加えて

借り換えをするとなれば、

登記費用や手数料などに

50万円以上かかってしまうし、

団体信用生命保険に入れる

健康状態じゃなければ

借り換えをしたくとも

出来る状況じゃありませんしね。

 

これから家づくりをされる方は

以上の点に注意をしていただきながら

住宅ローン選びと予算設定を

行うようにしてください。

 

それでは、、、

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。