住宅ローン選びの視点

マイナス金利だった短期金利が

0.5%にまで上昇したことによって

最安時0.4%前後だった変動金利も

0.7%前後に上がりました。

 

そして、

今後もインフレが続くことを考えると

それに連動して

短期金利・長期金利ともに

上昇していくと予想されるのですが、

それでも住宅ローンは

少しでも金利が安い

変動金利がいいのでしょうか?

それとも安定の

固定金利がいいのでしょうか?

 

さて、あなたなら

どちらを選択されるでしょうか?

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

住宅ローン商品の多くは

「元利均等払い」と言われる

返済額が一定で

元本と利息の内訳が変化していく

タイプのものなのですが、

この商品の特徴は

前半のうちは利息の割合が高く

後半になるほど元本の割合が

高くなっていくことから、

合理的に考えると

利息が安い変動金利を選択する方が

いいと言われています。

 

その方が返済負担が軽くなり

その浮いた資金を

貯金に回すことが出来ると同時に、

元本の減りも早くなり

変動金利のリスクである

金利上昇に伴う

返済負担上昇のリスクを

回避することが出来るからです。

 

また、変動金利は

金利が半年に1回見直されるものの

5年間は返済金額が

変わらないようになっているため

(元本と利息の割合が変わるだけです)

急激に金利が上がったとしても

それを理由に

返済が苦しくなることもないし、

金利上昇時においても

現在の返済額の1.25倍以上

上がることもないため

金利上昇を理由として

家計が破綻するリスクもないですしね。

 

そんなわけで、

家を建てる方の9割以上の方が

「変動」を選択しているわけですが、

このインフレの流れが

今後、常態化することを考えると

商品によっては

「固定」という選択も

ありではないでしょうか。

 

✔️フラット35という選択

 

固定金利の代表商品なのが

住宅金融支援機構が取り扱う

「フラット35」という商品ですが、

これは住む地域や家族構成によっては

かなりお得に利用出来ることから、

個人的にはお子様が

3人以上いらっしゃるご家庭は

選択肢の一つに入れた方がいい

と考えています。

 

フラット35は

「団体信用生命保険」と呼ばれる

債務者(借入名義人)に

もしものことがあった場合、

ローンの残債が一括繰上げ返済される

生命保険の手厚さが

他の住宅ローンとはレベチですしね。

(三大疾病もレベチで手厚いです)

*詳細はホームページをご確認ください

 

例えば、

お子様が3人いて

ZEHと長期優良住宅の認定を

ダブルで受けつつ家を建てるとして

その地域が住宅金融支援機構と

提携している地域だとしたら、

この世帯は当初10年間

1%もの金利優遇を

受けることが出来ます。

 

6月の金利が、

最安で1.89%なので

この金利を基準に計算すると

当初10年は0.89%で

11年目以降は1.89%

というわけですね。

 

変動金利の金利が0.7%で

保証料を一括で支払わない場合、

そこに保証料0.2%が

上乗せされるとしたら

合計0.9%になるので、

当初10年間のうちは

むしろフラット35の方が

返済負担が低くなるということです。

(フラット35は保証料が不要です)

 

ゆえに、

今後もインフレが続くとして

10年後に現在より金利が

1%以上上がる可能性が高いな

と考えるのであれば、

フラット35という選択肢も

全然ありだなと考えている次第です。

 

固定を選んでおけば

金利の上昇に

一喜一憂しなくていいので、

固定のデメリットが

回避出来るこの選択は

かなり合理的ではないでしょうか。

 

というわけなので、

住宅ローン選びは

金利の動向を注視すると同時に

その商品の特徴も見分けながら

合理的に行なっていただければ

と思います。

 

それでは、、、

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。