ほんの10年前までは
マイホーム購入の総予算は
2500万円〜3000万円が
標準的だったのですが、
その後、コロナ前まで
じわりじわりと上がっていき、
コロナ後のラストスパートによって
今や3500万円〜4500万円、
地域や建てる家によったら
5000万円なんてことも
充分考えられるようになりました。
そして今なお
インフレの圧力を受けて
マイホーム購入コストは
上がっていっているのですが、
それに加えて食料品や日用品などの
物価も上がっているため、
所得が増えないことには
思い切って家を建てようとは
なりにくいのが実情だと思います。
そんなわけで自民党は、
15年後の2040年までに
所得を現在の1.5倍にすることを
参議院選挙の公約として
掲げているようなのですが、
(毎年2.8%所得が上がっていけば
15年後に2倍になるようです)
もし仮にこのシナリオ通りに
順調に所得が増えていくとしたら
今後家づくりはどのように
考えるのがいいのでしょうか。
仮に
自民党が描いたシナリオ通りに
所得が毎年2.8%ずつ
コンスタントに上がっていくとしたら
それは物価もそれ相応に
上がっていくことが前提となるため
それも踏まえた上で
考えていってみましょう。
おはようございます。
SIMPLE Inc.高根です。
まず、
今後もインフレが続くのであれば
少しでも安いうちに
買っておいた方がいいとなりますが、
今後も物価が上昇していくとしたら
それに伴って金利も上がっていくのは
抗えない流れであるため
貯金や親からの援助があるのならば
出来るだけ頭金を入れて
借入額を減らすのが
得策ではないでしょうか。
借入額が少なくなれば
毎月の返済負担を落とすことが出来、
その分、更なる金利上昇に備えて
繰上げ返済のための貯金を
していくことが出来るからです。
また
貯金が苦手な方に至っては、
借入額を減らすことが出来れば
ずっと返済額が変わらない
全期間固定金利という
選択もすることが出来ますしね。
返済負担は変動型よりも増えるため
その分貯金に回すお金は減りますが、
変動型のように
急激な金利上昇による返済負担上昇の
心配をする必要がなくなるのが
この全期間固定型のいいところですね。
そんなわけで
まずは可能な限り
頭金を入れるということを
意識していただければと思います。
あるいは
頭金がそれほど準備出来ないとしたら、
貯金が出来るくらいか
全期間固定金利が選べるくらいまで
マイホームの予算を落とすか。
✔️住宅ローンは何が正解か?
そして、もう1つ争点になるのが
住宅ローンをどれにするのが
最良の選択なのかということです。
これは現時点で
正解を見つけることは不可能なので、
大まかには
貯金出来る人なのか
貯金出来ない人なのかで
考えるのがいいかもしれません。
貯金出来る人(=得意な人)は
変動型もしくは10年固定型、
貯金出来ない人(=苦手な人)は
全期間固定型という感じでしょうか。
変動金利は
半年ごとに金利は見直されるものの
5年間は返済額は変わらないし、
5年後上がるにしても
1.25倍以上にならないので、
急激に返済負担が上がることはなく
それだけで破綻することはないにせよ、
金利が上がれば
その分元本の減りが遅くなり、
未払い利息が積み上がっていくため
繰上げ返済が出来ないと
死ぬまでローン地獄に
陥る可能性が高くなるし、
10年固定型の変動金利は
10年間は返済額が変わらないものの
変動金利のように天井がないため
10年後の金利上昇の影響を
モロに受けてしまいますからね。
4000万円の借入を
40年ローン・金利1%の
10年固定で組んだ場合、
毎月の返済額は101,142円ですが
仮に10年後金利が2%上がり
3%になってしまった場合、
返済額は132,577円と
一気に31,435円も上がってしまう
というわけですね。
10年後は
子供たちにかかる費用も
大幅に増えている上、
家電製品などが
故障し出す時期でもあるので、
それに加えて
返済額も上がるとなると
たとえ所得が上がっているといえ、
かなり家計が厳しくなるのは
抗うことが出来ない現実ですからね。
これから家を建てる方は
良いことばかりを伝えてくる
住宅会社や不動産屋の言うことを
鵜呑みにせず、
考えたくないことから逃げずに
情報化社会の良い部分を活かして
冷静にこういったことを
判断出来るようになってください。
それでは、、、