返済年数と頭金と繰上げ返済と

なにがあろうとも

確実に貯金が出来るのであれば、

あるいはそれなりにまとまった

預貯金があるのであれば、

頭金を入れずに

ローン控除が終わる13年後に

繰り上げ返済を行い

返済期間を圧縮するのが

最良の方法であると思いますが、

如何せん、人生なにが

起こるか分からないがゆえに

安易にこの作戦をオススメ

するわけにはいかないのが

正直なところです。

 

病気や怪我・介護などで

転職することになったり

仕事を辞めることになり

思ったように貯金が

出来なくなるかもしれないし、

インフレに連動して

給料が上がらないとなると

これもまた貯金に

大いに影響を及ぼしますからね。

 

おはようございます!

SIMPLE Inc.高根です。

 

そんなわけで

個人的には入れられる

まとまった資金があるのであれば

入れていただき

(自分たちの預貯金や贈与)

少しでも借入を減らした方がいい

と考えているのですが、

今後の金利の動向から考えても

少しでも借入を減らしておいた方が

心理的にも安心ではないでしょうか。

 

少し緩くはなるとは思うものの

今後もインフレが継続するとなると

日銀としては当然金利を

上げざるを得なくなるでしょうし、

早ければ年内中に0.25%上がることも

充分考えられる状況ですしね。

 

現在の変動金利の

相場が0.7%あたりなので

下手をしたら変動金利なのに

1%前後にまでなってきて、

変動金利は当面上がらない

という専門家の意見を信じて

0.3%とか0.4%とかで

借りている人に至っては

5年は返済額は変わらないせよ

利息の割合が上がることによって

どんどん元本が減りにくく

なっていきますからね。

 

また

変動もさることながら

地方銀行がメインで取り扱う

長期金利に連動する

(正確には10年物国債です)

10年固定の住宅ローンに関しても、

あれよあれよという間に

上がっていっているため

2、3ヶ月前の金利なんて

あてにならない状況になっています。

 

つい数ヶ月前までは

10年固定の金利は

1%やら1.1%やらと

言われていたのですが、

今月は最安でも1.3%になったし、

(長期金利に連動するなら

1.5%前後が一般的です)

今後の政局が減税の流れを

とりそうなこともあって

ますます長期金利が

上がるでしょうしね。

(減税→財政悪化懸念→

日本の長期国債が売られる

→長期金利が上がる)

 

そんなわけで

10年固定の住宅ローンにしても

年明けには現在よりも

0.5%ほど上がっていても

おかしくない状況かと

考えている次第です。

 

✔️適正な返済年数は?

 

インフレによって

建築費が上がった上

金利まで上がるとなると

マイホームを購入するには

返済年数を延ばすしか

返済負担を軽減する方法は

ありませんが、

住宅ローンの利息は

複利によって計算されるため

期間が長くなればなるほど

必然的に利息の負担が

大きくなるという

デメリットがあります。

 

仮に借入額が4500万円で

金利が(ずっと)1.5%だとして

 

返済期間が35年の場合

→毎月137,783円(ボーナスなし)

総支払利息12,868,860円

 

返済期間が40年の場合

→124,727円(ボーナスなし)

総支払利息14,868,960円

 

返済期間が45年の場合

→114,649円(ボーナスなし)

総支払利息16,919,460円

 

返済期間が50年の場合

→106,653円(ボーナスなし)

総支払利息18,991,800円

 

という風に

返済負担は軽減されるも

総支払利息が

えげつないぐらい膨らむ

という感じです。

 

その上、

返済期間が長くなればなるほど

金利の動向がより分かりにくく

なるわけですしね。

 

ゆえに結論としては

安易に返済期間を長くすることで

毎月の返済額の

帳尻を合わせるのではなく、

しっかりと家づくりにかける

予算を見直すように

していただければと思います。

 

難しいことかもしれませんが

4500万円の予算を

3850万円まで圧縮出来れば

先程の50年ローンの返済額で

返済期間を40年にまで

圧縮出来ることになるし、

さらに350万円ほど頭金を入れて

借入額を3500万円にすれば

返済期間を35年まで圧縮出来るので、

予算と要望のバランスを図りながら

少しでもリスクが減らせるような

資金計画をしていただければ

と思います。

 

それでは、、、

 

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。