太陽光発電3つの注意点

仮に毎年3%ずつコンスタントに

電気料金が上がっていくとしたら、

これを72の法則に当てはめてみると

今から24年後に

電気料金は現在の2倍になりますが、

この話は「当たらずともそう遠からず」

の類いかもしれません。

 

日本で使用される電気のうち

約80%を火力発電が占めているのですが、

その原材料である液化天然ガスと石炭は

今後、ずっと値上がりしていく

と言われているからです。

 

日本はその2つを

ほぼ100%輸入に頼っているのですが、

戦争が起こればそれだけで

価格が急騰してしまうという現実も

昨年の年始に経験しましたしね。

 

おはようございます。

SIMPLE Inc.高根です。

 

そんなわけで

これから家を建てる方には、

太陽光発電を設置していただきたい

と考えているのですが、

それと同時に注意していただきたいことが

3つ存在するので、

今回はそれをシェアしたいと思います。

 

(注意点その1)

海外メーカーは選ばない

 

1つ目の注意点は、

海外メーカーの製品ではなく

必ず国内メーカーの製品を

選ぶようにして欲しいということです。

 

理由は、

太陽光発電の設置にあたり

メーカーが発電シュミレーションを

毎回試算してきてくれるのですが、

海外メーカーは実際の発電よりも

多めに試算してくるのに対し、

国内メーカーは実際の発電量よりも

少なめに試算してくれるからです。

 

仮に年間で10,000kWh発電するとしたら

海外メーカーは11,000kWhで試算し

国内メーカーは9,000kWhで試算する

という感じですね。

 

さて、いざ使ってみると

思ったように発電しない太陽光パネルと

思った以上に発電してくれるパネル、

一体どちらの方がいいでしょうか?

 

かつ、保証や今後のメンテナンス的にも

国内メーカーにしておいた方が

圧倒的に安心感もありますしね。

 

(注意点その2)

住宅ローンで買わない

 

2つ目の注意点は

住宅ローンで購入するのではなく

10年ローンで購入するようにして欲しい

ということです。

 

理由は、

太陽光パネルの保証期間(25年)よりも

住宅ローン期間が長くなってしまうと、

もし壊れるようなことになった場合、

製品はないのにローンだけを

支払い続ける状態になってしまうから、

(約40年前のパネルでも

発電効率80%強を維持しながら

稼働し続けているので

壊れることは考えにくいんですけどね)

かつ、ローンは期間が長くなればなるほど

利息の支払いが膨らむものなので、

太陽光を設置することによる

恩恵を薄めてしまうからです。

 

仮にパネルの設置費用が

200万円だとした場合、

金利は2%になるものの

10年返済でローンを組むのと、

金利は1%だけど

40年返済でローンで組むのとでは、

支払い利息が2倍違ってきますからね。

(10年ローンの利息約20万円、

40年ローンの利息約40万円です)

 

以上のような理由から

住宅ローンに組み込むのではなく

10年ローンでご購入いただくことを

オススメさせていただいています。

 

もっとも、

キャッシュで購入いただければ

さらに約20万円利息を圧縮出来るので

それもアリではあるんですが、

キャッシュで購入すればその分

手元からキャッシュがなくなってしまうのと、

10年でローンを組みつつ

手元にあるキャッシュを

積立投資に回していただいた方が

よりお金が増える可能性が高いことから

個人的には10年ローンを

オススメしているという感じですね。

 

(注意点その3)

深夜電力で電化製品を動かさない

 

最後の注意点がこれです。

現在は太陽光発電が出始めた時に比べて

深夜電力料金が約3倍になっているため

決して安いわけじゃないからです。

 

ゆえ、洗濯機や給湯器を

夜に動かすのではなく、

太陽光パネルが活躍している

昼のうちに動かすことを

意識していただければと思います。

もちろん、炊飯器、食洗機、ルンバなど

全ての家電を、です。

 

これが太陽光発電の

現在の正しい使い方です。

つまり、いかに電力会社から

電気を買わないようにするかが

大事だということですね。

 

仮にこの意識の差によって

昼間の使用量が年間で1000kWh違えば

年間で3万円ほど出費が違ってくる

ことになるわけですからね。

 

以上、

これから家を建てる方は

間違った考え方に流されず、

かつ、正しい設置の仕方と

正しい使い方を

知っておいていただければと思います。

 

それでは、、、

 

 

 

この記事を書いた人

simple

Simple Inc.代表 高根慶雄
住居をプロデュースするだけでなく、住宅ローンアドバイザーとして金銭面でも施主に寄り添う。